3. リビングのこだわり

リビングは実際に住んでから、一番滞在して家族の時間を創る場所でもあります。
この空間でもノイズとなるものをできるだけ排除し、上質なシンプルさを演出するこだわりが詰まっています。
一段下がったリビングに目がいきがちですが、今回は正面の壁材のこだわりをピックアップします。
一般的な名称では「羽目板」という言い方をしますが、天井や壁に木材を使って化粧をしていく壁材のことです。
羽目板は、板を縦に張るものを「縦羽目」、横に張るものを「横羽目」と呼びますが、今回は縦に張ることで空間の高さ方向を強調させる効果を出しています。
床が一段下がっていることと、天井を高くしていることから実際の寸法としても天井高を感じられる空間となっていますが、高さ方向への意識がいきやすいからこそ縦羽目での張り方をチョイスしています。
3-1. モダンデザインと羽目板の調和

羽目板を使う注意点としては、コーディネートなどを少しでも間違えると、和風寄りになったり、モダン空間との調和が図れないことが懸念点として考えられます。
今回の寺町モデルでは、ノイズの少ない空間を目指しているがゆえに、節の少ない木材を採用しています。
ここに節の多い木材を使ってしまうと、ノイズが少ない空間に、節がノイズとして浮き出てきてしまうため、モダンな空間とマッチしやすい木材と色合いを丁寧に選んでいます。
なお、節の多い木材は和風インテリアなどと調和性が高いですが、羽目板などを使う際には色だけでなく樹種なども、目指すべきインテリアに合わせた選択をすることが非常に大事です。
3-1. 階段の納めにもこだわり

さらにリビングのすぐ横に、階段がきていますが、階段の片側がオープンになっています。
階段、リビングどちらも広さを感じられるよう、片側をオープンにしたわけですが、この場合に注意すべきポイントがあります。

片側がオープンになっている階段の場合、階段の踏板(※水平の板)や蹴込板(けこみいた ※垂直の板)が横から見えるわけです。
このとき、メーカーなどの標準的な施工方法は、上図のようにモールや見切り縁などを使って納めます。
しかし、標準的な納めをしようとすると、少し野暮ったい印象になってしまいます。

YUIでは、このような部分についても独自の手法で、キレイに見えるような納め方をしています。
実際にココも平面図などで、初めて家づくりをする方が「注文」できるようなところではありませんが、YUIではこのような細かい部分についても徹底的にこだわってご提案いたします。