家づくりコラム

2022.11.25

コラム【必見】23年に家づくりの方向け、令和4年度・補正予算による住宅補助金
23年に家づくりを考えている方向けの補助金

22年11月に発表された令和4年度の補正予算による住宅関連の補助金情報。2023年の前半に家づくりを検討している方は必見の内容です。こどもみらい住宅支援事情に代わる、こどもエコすまい支援事業は新築もリフォームも対象!オトクに家づくりを。

 

2022年11月に、その年度の国家予算の「補正予算」を基にした新たな住宅補助金が発表されました。

 

新築では、令和4年度のZEH補助金がもう時期的に使えない、「こどもみらい住宅支援事業」も予算の底が見え始めてきた...というタイミングで、新築・リフォームどちらでも使える補助金などが発表されました。

 

まさに23年度の前半を目途に、具体的に家づくりを検討している方にとって朗報です。

 

今回発表された具体的な補助金を3つ、わかりやすくポイントを紹介していきます。

 

 

補正予算とは、年度の本予算成立後に、様々な理由で本予算に不足や、社会情勢上必要になった予算を指す

 

・こどもエコすまい支援事業(新築で100万円 / 戸)

 高い省エネ性能を有する住宅への補助(新築・リフォーム)であり、内容・補助額とも 「こどもみらい住宅支援事業」とほぼ同じ。

 

・住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業等(最大200万円 / 戸)

 リフォーム向けで、高断熱窓等の設置に対する補助を行う

 

高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(5万円 / 戸)

 エコキュートなど高効率給湯器の設置に対する補助を行う

 

・いずれも、住宅の省エネ化による社会全体のエネルギー消費量を削減する目的

 

 

1. 令和4年度の補正予算による補助金

令和4年度の補正予算による住宅補助金

まず、ここで解説する補助金は「国」の財源から捻出される補助金です。

 

富山県や、富山市などの自治体から独自で出されている補助金とは異なり、「国」が主体となって行う補助金です。

 

そしてニュースなどでよく耳にする「予算」は大きく分けて、「本予算」と「補正予算」があります。

 

本予算は、年度のスタートである毎年4月から始まる予算、そして補正予算は時期は毎年10月末あたりに成立する予算です。

 

補正予算は、その名の通り本予算を補完するような位置づけであり、社会情勢や追加で必要になったお金を捻出する緊急対策のようなもので、この補正予算はあくまで緊急対策の位置づけであるため、住宅関係の補助金が毎年決まってあるわけではありません

 

1-1. 令和4年度・補正予算による3つの住宅補助金

結のブログでは、住宅にまつわる新たな補助金情報3つをご紹介します。

 

以下の3つが補助金の概要です。

 

補助金名 対象 補助金額
こどもエコすまい支援事業 新築

リフォーム

新築)ZEH住宅またはZEH住宅相当:100万円 / 戸

リフォーム)上限 30万円 / 戸

※条件により上限 45万円もしくは60万円にアップ

住宅の断熱性向上のための

先進的設備導入促進事業

リフォーム 補助率 1 / 2 相当等

1戸当たり最大200万円を交付

高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金 新築

リフォーム

エネファーム:15万円 / 戸

ハイブリッド給湯器:5万円 / 戸

エコキュート:5万円 / 戸

 

それでは、1つずつ内容をみていきましょう。

 

2. こどもエコすまい支援事業(補正予算額 1500億円)

令和4年度の補助金のうちの「こどもエコすまい支援事業」

出典:国交省資料

 

令和4年度の補助金での ” 目玉政策 ” である「こどもエコすまい支援事業」です。

 

昨年度である令和3年度(21年度)も、補正予算で「こどもみらい住宅支援事業」と呼ばれる補助金がありました。

 

内容としては、こどもみらい住宅支援事業とほぼ同じ内容となっており、新築およびリフォームを対象にした補助金です。

 

2-1. 補助金額

まず気になる補助金額は、以下の通りです。

 

・新築:ZEH住宅で100万円 / 戸

 

・リフォーム:上限 30万円(工事内容により変動)

 

※リフォームについては、世帯の年齢などの条件はありませんが、下記の「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」に該当する場合、上限45万円

 

※安心R住宅の場合は上限60万円

 

2-2. 対象者

こどもエコすまい支援事業の対象者

新築もしくはリフォームの上限引き上げ条件の場合、「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」が対象となっています。

 

2つの世帯の定義はこちらです。

 

・子育て世帯:申請時点において、子(令和4年4月1日時点で 18 歳未満。すなわち平成16(2004)年4月2日以降出生の子)を有する世帯

 

・若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、令和4年4月1日時点でいずれかが39歳以下(すなわち昭和57(1982)年4月2日以降出生)の世帯

 

2-3. 必須の工事

新築の場合は、ZEHの条件を満たす必要があるため、富山県では断熱性能UA値を0.6W / ㎡・K以下かつ、一次エネルギー消費量を基準から20%以上削減です。

 

富山県の場合、ZEHの場合でも「ZEH Oriented」地域のため、太陽光発電の設置は任意で、太陽光発電がなくても認定されます。

 

また、令和4年10月以降の認定基準を満たす、認定長期優良住宅や認定低炭素住宅も対象となります。

 

リフォームの場合は、内窓設置などの省エネ改修が必須工事となっています。

 

2-4. 対象となるスケジュール

令和4年 11 月 8日以降に対象工事(= 基礎工事の後工程の工事)に着手した物件が対象です。

 

契約日に関する規定はなく、上記の工事に関する日程と、お住まいになる予定の家族構成、住宅の性能・仕様がクリアすれば補助金の対象です。

 

3. 住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(補正予算額 1,000億円)

窓サッシの改修・内窓設置などに使える住宅補助金

出典:経産省資料

 

少し名称の長い事業ではありますが、端的に説明すると窓サッシの改修・内窓設置などに補助金が出る、という内容です。

 

対象工事としては、リフォームになっています。

 

3-1. 補助金額

まず気になる補助金額は、以下の通りです。

 

補助率 1 / 2 相当等、1戸当たり最大200万円(工事内容により変動)

 

設置する窓の断熱性能、そして窓の大きさによって個々の補助金額が変わっていき、一戸のトータルで設置する窓に応じて補助金額が交付されます。

 

3-2. 必須の工事

住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業

当補助金は、窓の断熱性能の向上を目的とした制度のため、内窓の追加、もしくは窓サッシの入れ替え工事が必須かつ対象の工事になります。

 

窓の性能が低いと、それだけ家の内外で熱の出入りがあるため、冷暖房費がかかるため、省エネを推進するために窓の更新をすすめて、住宅での消費エネルギーを抑制する目的になっています。

 

3-3. 対象時期

令和4年11月8日以降に、補助金の対象となるリフォーム工事に着工した案件が対象です。

 

 

4. 高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(補正予算額 300億円)

エコキュートの普及促進での住宅補助金

出典:経産省資料

 

3つ目の補助金は、高性能な給湯機器を導入する工事に対する補助金制度です。

 

10年以上前は、エコキュートの普及促進で補助金が定額で出ていましたが、それが復活したような形です。

 

4-1. 補助金額

まず気になる補助金額は、以下の通りです。

 

ハイブリッド給湯器(ガス)・エコキュート(電気):5万円 / 台

 

家庭用燃料電池(エネファーム):15万円 / 台

 

4-2. 対象時期

令和4年11月8日以降に、補助金の対象となるリフォーム工事に着工した案件が対象です。

 

 

5. まとめ

23年度の前半に家づくりを検討する方向けの補助金まとめ

出典:オン・オフの切替を楽しむ家

 

23年度の前半に家づくりを検討する方、特に新築の場合は「こどもエコすまい支援事業」でZEH相当の断熱・省エネ性能によって、100万円の補助金が期待できます。

 

結でも、補助金を活用したオトクな家づくりのご支援をさせていただきますので、間取りや土地探しだけでなく、資金計画もお気軽にご相談ください。

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