家づくりコラム

2022.03.25

コラムインナーテラスは暮らしをアップグレードする「結」の設計こだわりポイント

今回の記事は、結が考えるインナーテラスの真の価値です。

一般的なメリット・デメリットを踏まえて、インナーテラスの価値を最大限に引き出す設計を得意としている結が考える、単に壁を設けるだけでは創れないポイントを実例を交えながら紹介します。

 

もう1つの記事「至高のプライベート空間。インナーテラスのメリットは?」では、一般的なメリットやデメリットを見て頂きました。

 

今回の記事はデメリットも踏まえつつ、インナーテラスをよく提案・施工している結の事例と、設計時のポイントを公開していきます。

 

インナーテラスを考えている方は、ぜひ結の施工事例を家づくりの参考にしてみてくださいね。

 

それでは、最初に今回の記事の要点ポイントを見ていきましょう。

 

 

・インナーテラスの真の魅力は、開放的で気持ちが晴れる空間を、気兼ねなく創り上げること。

・外出できない時などでも、家族の気持ちの余裕を生み出す特別な空間。

・インナーテラスを最大限活用し切る設計の仕方は、開口部と視線の遮り方。

 

 

1.結が考えるインナーテラスの「真の魅力」

インナーテラスの真の魅力を一言でお伝えすると…

 

空間を拡張し、視界が外(空)に抜けることで感じる、開放的な暮らしを実現する設計」です。

 

結は家づくりを通して、リラックスして暮らすことができる空間を提供していきたいと考えています。

 

昨今の住宅の性能値を追い求めがちな時代、結でも省エネ基準をしっかりクリアする性能は担保しつつ、実際の生活においてもっと大事なことを提案しています。

 

インナーテラスを通じて、結が提案する生活のリアルをご紹介していきます。

 

1-1.カーテンを開け放てる特別感

インナーテラスだからこそカーテンを開放できる

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家

 

普段、カーテンを開け放つことに慣れていない方が多いはずなので、カーテンの開けっ放しに違和感がある方もいるでしょう。

 

しかし、インナーテラスは壁で囲まれていることから、日中でも夜でもカーテンを開け放ってもプライバシーを確保できます。

 

せっかく大きな窓をもうけて、明るいリビングを設計したとしても、隣地や道路からの視線を気にしてずっとカーテンを閉め切ったままではもったいないですよね。

 

そんなとき、インナーテラスがあることでより開放的な暮らしを実現できます。

 

気候も気持ちの良い春や秋であれば、カーテンがない状態で窓を開放することで、気持ちのいい風を室内へ取り込むことができます。

 

また冬季の晴れている日は、カーテンを開け放つことで昼間の日射を最大限取り込めます。

 

カーテンを開ける自然の暖房として、ポカポカやさしい温かさで過ごす快適性はなにものにも代えがたい時間ですね。

 

もちろん、夏場はカーテンを閉じて日射を遮る必要性が高くなってきますが、季節や気分によって大開口のメリットをインナーテラスとの組み合わせで最大化できます。

 

断熱性能を求めていくと、窓の開口サイズは小さくした方が断熱性能は上がります。

 

しかし、必要以上に高い性能では普段の生活において、開放感やのびのびした暮らしは実現しにくくなります。

 

価値観は人それぞれですが、結では実生活におけるメリットをご提案していきたいと考えています。

 

 

1-2.スリッパのまま気軽に出ることができる屋外空間

昨今の感染症も心配な状況などでは、なかなか家族揃って出かけにくいものです。

 

また一般的な庭であれば、お子さんを遊ばせることも外からの視線なども気になりますよね。

 

インナーテラスは壁で囲まれた最強のプライベート空間であり、第2のリビングです。

 

お子さんを遊ばせることも、「おうちアウトドア」を楽しむことも気軽にできます。

 

一般的なウッドデッキでなく、インナーテラスでは壁があることで家族だけの楽しい時間を創り上げることができるメリットがあります。

 

結では、このようなかけがえのない時間を、ストレスなく過ごしていただくために、インナーテラスを多くのお客様へご提案しています。

 

リビングなどの床面と段差を極力なくすことで、床がリビングと繋がっているような「プラスアルファの空間」であるインナーテラスは非常に好評です。

注文住宅でリビングの段差をなくしたインナーテラス

出典:「ゆとり時間」を設計した家

 

自粛生活などで部屋の中にいる時間が長いと、気持ちも少し落ち込みがちになってきます。

そんなとき、外出せず・人の目を気にせず背伸びができる、縁側のような特別な空間が、気持ちの余裕を創ってくれるでしょう

 

1-3.インナーテラスは建物を含めて全体的にコーデできる

インナーテラスは、建物全体のコーディネートを考えたとき、外観としても統一感を出すことができます。

建物と一体感のある、注文住宅のインナーテラス

出典:青空を切り取る、陽だまりテラスの家

 

どうしてもエクステリアの塀やウッドデッキは、後付け感が出がちです。

 

家の価値は色々な側面で考えるものですが、土地が比較的大きく取れる富山においては、外観も目立ちがちです。

 

外から見てテラスがあるとわかりにくいインナーテラスは、外観上もスマートさを保つことができます。

 

プライベート空間の確保という機能性も大事なポイントですが、このようなデザイン上の価値も、家の資産価値として魅力的なポイントであると結は考えています。

 

2-1.東富山の家

注文住宅の中庭式インナーテラス

出典:東富山の家

 

事例の1つ目は、家の中央に設けた中庭式のインナーテラスです。

 

家の中央にあることで1階~2階全体が明るい日差しをたっぷり取り込めます。

 

また注目すべきポイントは、天井梁ギリギリまで高くした大開口です。

 

一般的な引き違いサッシだと、窓の真ん中に横桟(水平方向にある上下の窓を分けるフチ)があるものが多いですが、せっかくのインナーテラスの魅力を最大化するため大きな1枚ガラスを採用しています。

 

そして、家の外側に向いた窓も全面開口を実現しています。

 

一般的な布製カーテンではなく、ロールスクリーンを採用することで開け放つ時の有効開口を最大化しています。

 

外側には目隠しをしっかり確保しているため、隣地の視線を気にすることなく、ゆとりのある空間を創り出しています。

 

 

4-2.事例2

アトリエ風住まいのインナーテラス

グレーでコーディネートした注文住宅のインナーテラス

出典:静かな時が流れるアトリエハウス

シンプル美を追求したデザイン住宅に取り入れたインナーテラスの事例です。

 

こちらのインナーテラスは、ホワイト色のタイルテラスと外壁、そしてリビングの床材と統一されたグレー色でコーディネートされています。

 

このように、外壁色と同じ色で統一感のあるデザインもインナーテラスの魅力となっています。

 

 

4-3事例3

キッチンから見渡せるインナーテラス

出典:素材を楽しむガレージハウス

事例の3点目は、キッチンから見える全面方向~ダイニング~キッチンに至るまでの大開口です。

 

テラスタイルと同じ素材の床材を、室内にも取り入れることで、屋内・屋外の空間の一体感や屋内から見たときの空間の広がりを演出しています。

 

インナーテラスとの併用でないと、せっかく大開口もカーテンが閉め切られた形で、空間価値が半減してしまいがちです。

 

インナーテラスによって、カーテンを設けずに屋内・屋外の境界線が曖昧になり、中間的な空間と広がりが、生活にもたらす価値は少なくありません。

 

 

5.まとめ

結の事例からも、インナーテラスの魅力を少しでも感じていただけたでしょうか。

 

開放的で気持ちが晴れる空間を、気兼ねなく創り上げるインナーテラスは、外出できない時でも、家族の気持ちの余裕を生み出す特別な空間になるでしょう。

 

記事ではお伝えしきれない、実際の開放感をぜひ体感しにきていただきたいと思います。

 

「東富山の家」は、家の中央に設けたインナーテラス、屋外へ向けたインナーテラス、両方を感じることができるモデルハウスです。

 

現在は公開終了していますが、3DモデルハウスとしてWEB上でご覧いただけます。

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