家づくりコラム

2021.04.23

コラム家とセットで考えるエクステリアプラン ~注文住宅で外まわりも美しく~
富山注文住宅 外観

 

エクステリア(外構)は、家の顔でもあり、家の印象を決める大事な場所。

最初に目にする場所だからこそ、良い印象、心地よい印象を与えたいですよね。

 

お客様とお話しをさせて頂くと、家とエクステリアのプランニングは別で、
住宅会社ではできないと思っている方が案外多いようです。

 

「結」では、家とエクステリアをトータルでご提案させていただいています。

家の中のインテリアばかり考えて、
家と外まわりのデザインがちぐはぐになってしまっては、
残念なことになってしまいます。

契約の時点でエクステリアもプランニングすればその心配はありませんし、
追加で費用を考える必要もありません。

初期段階から家と一緒に話を進めることができますので、
住宅予算を考える上でもセットで考えられて安心です。

 

そこで今回は、エクステリアの基本的な考え方をまとめてみたいと思います。

エクステリアとは?


 

家の中の家具類がインテリアだとしたら、
外まわりのフェンスやカーポート、ウッドデッキなどがエクステリアになります。

エクステリアを考える時は、まず「何が必要か?」を考えてから、
「どのようにしたいか?」を考えていくと良いでしょう。

 

例えば、車を何台停める駐車スペースが必要か?

 

富山県では、大人の人数分だけ車が必要だと言われています。

エクステリアを考える際に、まずは駐車スペース確保が必要不可欠な場合が多いです。

核家族の場合、ご主人と奥様で2台分の駐車スペースが必要ですが、
その他に来客用の駐車スペースが欲しいと希望される方がほとんど。

その場合は車を停めても差し支えないように、
前庭を少し下げるなどしてスペースを設ける工夫をします。

 

また、富山県は雪国ですので、その点も考慮してエクステリアを考える必要があります。

車を守るためのカーポートを検討したり、屋根雪が植栽に当たらないようにするなど、
雪国ならではの工夫が必要です。

 

その他にも、

門やフェンスは必要か?

隣家との境はどうするのか?

植栽はどうするのか?

子どもが遊べるスペースが欲しい。

などいろいろあります。

 

必要なものを考える上でも、エクステリアの要素にはどんなものがあるかを知っておきましょう。

 

◆エクステリアの要素

 

①門扉・門柱

門扉とは、出入り口に設けた柱や壁。開閉式やスライド式があります。

門柱とは、門扉の横や塀に設置された柱。

表札やポストだけではなく、宅配ボックスを兼ね備えているものもあります。

 

②塀・フェンス

外からの目隠しや、防犯用に最適。

道路や隣家との境に設置することで、境界をわかりやすくする役割があります。

 

③アプロ―チ

門扉から玄関まで続く通路のこと。

通路の素材で印象が変わります。

アプローチの周りに植栽を植えたり花壇を作って楽しむ人も多いです。

 

④デッキ・テラス

バーベキューをしたり、子どもの水遊び用のプールを置いたりと用途は様々。

リビングと繋げることにより、アウトドアリビングとして使うこともできます。

日除けのオーニングを取り付けるご家庭も。

 

⑤駐車場

床面の素材にこだわり、
駐車スペースにデザイン性をプラスしたり、アプローチと統一感を出すことも。

カーポートやガレージは、車を雨や太陽光から守ってくれます。

富山の様な雪国では、カーポートやガレージを作るお家がほとんど。

 

⑥ 植栽

前庭やアプローチに植えられた樹木や草花のこと。

シンボルツリーとして家の象徴的な木を植えるケースもあります。

 

⑦ 照明

外壁や植栽をライトアップして楽しむなど、夜の家の雰囲気作りに。

外部を照らすことで、防犯面でも安全です。

エクステリアのスタイルについて


 

エクステリアのスタイルは、開放性の違いにより、大きく3つに分けられます。

昔は、隣家との境に塀を設けて敷地全体を囲むクローズドスタイルが主流でしたが、
今ではそのようなお家は少なくなり、オープンスタイルを取り入れられる方が増えました。

 

◆オープンスタイル

門扉や塀、フェンスなどで囲まない最近人気のスタイル。

敷地面積いっぱいに住宅を建てた場合、門や塀で囲むと圧迫感がありますが、
オープンスタイルだと敷地全体が明るく開放的に。

門扉の開け閉めが無いので、玄関まですぐ行くことができます。

植栽や草花で彩れば、道行く人の楽しみにも。

費用面も抑えられます。

ただし、防犯やプライバシー保護の観点は薄いので窓に工夫をし、目隠し対策は必要です。

 

◆セミオープンスタイル

クローズドスタイルとオープンスタイルの両方の特性を持ったスタイル。

敷地を囲む塀や生垣を低くし、駐車スペースの一部を開放するなどデザインは様々です。

低めの塀や生垣は圧迫感が無く、プライバシーを確保しながら、開放的な一面も併せ持ちます。

手入れされた生垣は、目隠しの点だけではなく、美観の点でも優れています。

生垣に適しているのは常緑樹で、刈込に強く葉の密生した樹木。

年に1~2回の手入れが必要です。

 

◆クローズドスタイル

門扉や塀、フェンスなどで囲まれるようにデザインされたスタイル。

敷地内への立ち入りを防止する防犯面や、
庭や一階部分が隠れることによるプライバシー保護の観点も。

敷地が狭い場合は、日当たりや風通しが悪くなる場合があるので気をつけましょう。

昔はブロック塀が主流でしたが、
今は塗り壁やレンガ、タイルなどの素材を組み合わせて使うことも。

重厚感を残しつつ、スタイリッシュにし、
植栽スペースを多く取ることでナチュラルにも演出できます。

 

植栽のプランニング


 

最近の傾向として、お庭を充実させたいというご希望をよく耳にします。

特に昨年からは、コロナ禍によりお家で過ごす時間が長くなり、
プライベート空間をこだわりたいと思われる方が増えました。

暮らしに植栽を取り入れることで、新鮮な気持ちで毎日を過ごすことが出来ます。

 

植栽は、外からの見え方ももちろんですが、家の中からどう見えるかも大事です。

部屋の窓から緑が見えることで癒しが得られ、それが幸福感に繋がります。

シンボルツリーを植えれば、四季の移ろいも感じられ、
日除けや目隠しとしても役に立つでしょう。

 

また、地域によっては緑化を推進する「緑化協定」を定めている場合も。

関係者での話し合いにより、計画的な緑化が図られるので、
地域の環境や景観の保全が保たれるメリットがあります。

緑化に関する補助金制度を設けている市区町村もあるので、事前に下調べしておきましょう。

 

春になり爽やかな季節になりました。

お庭に緑や花があると癒されますし、家の雰囲気も和らげてくれますよね。

「結」では、建物のプランをご提案する際にエクステリアも含めたアドバイスを行っております。

お気軽にご相談ください。

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