最近、家の軒下に薪が積んであるお宅を見かけることはありませんか?
そう、薪ストーブを設置されているお宅です。
薪ストーブと言えば、アメリカや北欧などの海外の比較的広い土地を持つお宅や、
日本では北海道、長野など、避暑地のペンションに設置されている、
そんなイメージがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、今では富山にも薪ストーブ専門店や取り扱い業者が増え、
年間100台ぐらいの受注があるのではないかと言われています。
ある薪ストーブ専門店では、昨年1年間で約50台の設置をされたそうです。
その多さに驚くと共に、最近富山でも良く見かけることに納得です。
薪ストーブと言えば、何といってもあの赤い炎が良いですよね。
癒してくれます。
ジブリ映画でも暖炉の火や囲炉裏の火が度々登場し、
作品に温かみを加えてくれています。
「ハウルの動く城」の薪でお料理をするシーンはとても美味しそうですし、
「魔女の宅急便」でもキキが薪のオーブンでパイを焼くシーンが出てきます。
今回は、そんな薪を使う薪ストーブのあるお家を、
注文住宅で実現されて3年になるS様宅にお邪魔しました。
実際、設置してみてどうだったか?
メリットデメリットも含めて、
いろいろお話を伺ってきましたのでご紹介したいと思います。
薪ストーブは一番の希望でした
結婚後に家を建てる際、ご主人の一番の希望は薪ストーブ。
火起こしや手入れ、掃除等でひと手間かかる薪ストーブは、
設置される時にご家族の理解が不可欠です。
奥様のお姉さんや、ご主人の職場の方も薪ストーブを使われており、
身近に使われている人がいたことも後押しになり、
奥様も同居されているご主人のお母様も初めから賛成だったそうです。
そして、ご家族で薪ストーブがあるお家を施工してくれる業者を探されていたところ、
婦中町のモデルハウスを何気なく見に来られた奥様と、「結」との出会いがありました。
ちょうど、ご夫婦で家づくりについて悩みを抱かれていた時期でもあり、
その悩みを丁寧にお聞かせ頂きました。
「こちらの希望に、良いですね!と前向きに話を聞いてもらえて嬉しかったです」
と奥様。
薪ストーブの施工例をお見せし、枝付きの柱をリビングのアクセントに使いたい、
階段の手すりには根曲がり材を使いたいなど、要望を聞かせて頂きました。
「家づくりって途中で考えるのに疲れてしまうことがあるのですが、
納得いくまで時間をかけてもらえ、疑問に答えてもらえたのが良かったです」とも。
「結」では、お客様が気に入ったどのメーカーの薪ストーブでもお選びいただけます。
その点も良かった点だったそうです。
そして、薪ストーブを軸にした間取りを考えさせて頂きました。
また、薪ストーブのお宅を施工するには、土地選びが大事です。
ご主人は以前から、家同士の距離がある広い敷地と、
煙が周囲のお宅とのトラブルにならないところを探していて、
偶然職場の近くに見つけられていたそうです。
富山市中心部からは車で25分程かかりますが、
豊かな暮らしを実現するため現在の場所に。
施工前に「結」の担当者が土地確認をさせて頂き、
ここなら大丈夫と、薪ストーブライフ実現へのお手伝いがスタートしました。
ご近所の方への配慮として煙の流れも考慮して施工し、
トラブルにならないようにご近所への説明も施工前にさせて頂きました。
薪の調達とメンテナンス
ご主人が林業に関わっておられる関係で、一般の方よりも薪を集めやすいそうです。
チェーンソーで木を伐採、そして薪割機での薪割りもお手の物で、
日々合間を見つけては、ご主人がお庭の薪小屋に薪を積み上げ乾燥させていきます。
気温が18度以下になる10月末ぐらいから、
いつでも薪ストーブを使い始められるよう準備をされ、
メンテナンスは購入させて頂いた薪ストーブ専門店にお願いして、
2年に1度煙突の掃除をお願いしているそうです。
薪を準備する力仕事はご主人ですが、
ひと手間かかる火起こしや薪をくべたりする作業は、
平日の昼間に在宅が多い奥様がなさることが多いそうです。
大きいストーブを設置されているので、昼間は2~3時間毎に薪を追加。
小さいお子様もいらっしゃるので、旦那様のお母様も薪くべを手伝ってくださり、
助かっているそうです。
ストーブ上の吹き抜けは二階の寝室へと繋がり、内窓から暖かい空気が寝室へと届けられます。
夜10時ぐらいに薪をいっぱい入れて、空気口を一番小さくして寝たら、
朝6時には火種が小さくなっている感じで暖かさが保つそうです。
薪の調達やメンテナンスにかかる労力や経費はデメリットではありますが、
薪はホームセンターや通販でも購入できます。
薪ストーブライフに欠かせない手間も楽しみの一つ。
そう思える方には、オススメだそうです。
火がもたらす暖かさは格別
実際に住んでみて、薪ストーブの暖かさをとても実感されているそうです。
薪ストーブの暖かさは遠赤外線によるもので、
エアコンなどの表面しか暖まらない対流熱ではなく、
輻射熱が体や部屋全体をじんわりと心地よく暖めてくれます。
その暖かさが自然素材やガラスなどに吸収されて持続し、
体の芯までポカポカに暖めてくれるのです。
ストーブの火が消えたあともゆるやかに放熱され続けるので部屋全体が心地よく、
優しい暖かさを保ってくれるのです。
乾燥も少なく、エアコンの風があまり好きじゃないという奥様にとっては、
ダブルで嬉しいそうです。
炎が見える、パチパチと薪が燃える。
炎を眺めながら家族と会話を楽しんだりと、
薪ストーブを囲む暮らしは楽しいそうです。
薪が燃える炎の灯りを見ていると、なぜかリラックスしてきますよね。
ストーブの上では、カレーやシチューがコトコト。
今後はお子様と一緒にピザを焼くのが楽しみだそうです。
薪ストーブが好きな人、憧れる人は、
暮らし方にこだわりやゆとりを持っていらっしゃる方が多いように思います。
「手を掛けた分だけ、愛着が湧くんです」とS様。
薪ストーブライフを楽しんでいらっしゃいました。