家づくりコラム

2026.03.06

コラム長期保証があるから安心?新築の保証の仕組みとアフターサービス

新築住宅の保証やアフターサービス、どこまで重視すればいいか?実は法律で決まっている保証だけでは、住んでからの「困った」に対応できないことも。保証の年数だけではなく、その内容や長く安心して暮らすためにチェックすべき選び方を解説します。

 

新築を検討する際、間取りやデザインにはこだわるものの、「保証」については「どこも一緒でしょ?」「法律で決まっているから大丈夫」と考えていませんか?

 

しかし、実際に住み始めてからの期間は、建てる期間よりも圧倒的に長いです。

 

今回は、カタログの数字だけでは見えない保証の仕組みや、アフターサービスについて分かりやすく解説します。

 

これから家づくりを始める方も、既に検討中の方も、後悔しないためにぜひ知っておいてほしい内容です。

 

それでは、今回のコラムの要点から見ていきましょう。

 

 

・法律で決まった10年保証は「構造・防水」の重大な欠陥(瑕疵)のみが対象であり、地震などの自然災害で起きた損傷は建物本体の保証の適用範囲外

 

・住んでからの「困った」は、短期保証の範囲が大半(建具やクロスの不具合など)

 

・長期保証(30年・60年など)は有償メンテナンスが条件の場合が多く、保証内容をしっかり確認しましょう

 

設備機器の故障は前兆がある場合があり、7年目以降は日頃の動作の変化に注意

 

最大の保証は会社が存続することですが、保証対象である建物の施工品質をしっかり確認することが大事

 

1. 保証やアフターで見る2つのポイント

住宅会社を検討する際に、チェックすべき2つのポイントを見ていきましょう。

1-1. 建物本体の保証のおさらい

まずは、新築に関する保証の一般的な基準を確認していきましょう。

「構造・防水」の保証(瑕疵担保責任)は、どこの住宅会社でも10年は付帯しています。

これは法律で決まっている年数であり、10年=長いと思いがちですが、当たり前の基準となります。

しかし実際に住み始めて気になる、床材のひずみ・クロスの切れといった比較的小さな修繕箇所については通常、1~2年保証が一般的です。

また、代表的な大きな修繕箇所となる外壁や屋根も、防水に関する不具合は保証でまかなえますが、汚れ・表面劣化は保証ではまかなうことはできません。

そして、この建物保証で大事なポイントは、その住宅会社自身に責任はあるものの、住宅会社が保証するわけではなく、修繕した費用を保証会社が補填する形になっています。

つまり、責任を持つのは住宅会社、お金を出すのは保証会社(保険法人)、という構図が保証の一般的な成り立ちとなっています。

1-2. 保証年数の落とし穴

1つ目に確認してほしいポイントが、建物保証期間の「無償対応できる長さ」の確認です。

大手を中心に「長期〇〇年保証」とホームページなどで見かけることがあります。

この保証内容は前述した「建物躯体および防水」が該当箇所です。

防水は雨漏りなどイメージしやすいですが、構造とは以下のようなケースを指します。

・家が傾いた ※地震等の自然災害は当保証の対象外で火災保険等でまかなう

・柱が腐食した

・基礎が割れる(鉄筋が見えるようなレベルで、表面クラックは対象外)

今の長期優良住宅レベルの新築では、このような事態が発生する可能性は低いです。

また、長期保証となっていても、例えば「10年ごとの有償メンテナンス」が前提となっているケースも多く、約款などをしっかり確認しましょう。

1-3. 設備や仕上げに関する保証

つづいて、2つ目は一番困りごとが多い「住宅設備の保証年数」の確認です。

キッチンやお風呂、ドアなどの設備機器は1年間の保証が一般的です。

この保証はメーカーが直接付帯している保証となり、通常使用における故障が対象となります。

故意的に壊してしまった場合、お子さんが不意に壊してしまったり、使っているうちについたキズなどは対象外となります。

この保証年数も住宅会社によって、独自で延長している場合があったり、メーカーで用意しているオプションの延長保証サービスに加入することで安心感が増します

普段の生活に直結する部分のため、この保証年数は新築時にしっかり確認しましょう。

1-4. YUIのアフターサービス・延長保証の概要

ここで、YUIのアフターサービス・保証内容をご紹介します。

 

● 半年・1年・2年の定期点検があり、クロスの割れやはがれ、その他初期不良に該当するものは無償修理対応。

 

● 定期点検以外にも不具合があった場合は随時対応。

 

● 現在は瑕疵担保責任保証(建物本体・防水処理)に、法定期間+10年の「建物品質20年保証」が付帯。

 

● 設備の10年保証も標準付帯。

 

2. 実際に「困った」が起きるのは保証対象外の場所?

家を建てて10年以内で最も多い相談は、実は構造などの重大な欠陥ではありません。

 

クロスの隙間(コーキング切れ)、ドア等の建具の調整、温水便座の不具合といった、日常生活で頻繁に触れる箇所の「小さな修繕」が大半です。

 

これらは、法律で定められた「構造耐力上主要な部分」や「雨水の浸入を防止する部分」の10年保証とは別の話になります。

 

そのため、重要になるのは会社規模の大小ではなく、こうした日常の不便に対する「レスポンスの速さ」と「人」の対応力です。

 

大手ハウスメーカーであれば24時間対応のコールセンターが整備されていますが、土日などは受付のみで、手配は翌営業日以降というケースも少なくありません

 

特に年末年始や大型連休は専門業者が動けず、結局休み明けの対応になることは業界全体の一般的な課題でもあります。

 

2-1. 設備機器の故障は前兆がある場合も

「設備機器は突然故障する」という話をよく聞くと思います。

 

もちろん、本当に突然故障する場合もありますが、例えば給湯器などは壊れる前兆として、以下のような現象が出ることがあります。

 

・異音がする

 

・設定したお風呂のお湯はり量と異なる

 

・お湯の温度が安定しない

 

このように「いつもと違うな」と思うことが、おおむね7年以上経過した時点で発生した場合は、早めに修理や交換を相談するとよいでしょう。

 

住宅設備の中では、給湯器・加熱機器(コンロ)・衣類乾燥機・エアコンなどは生活に直結する機器なので、音・動作などが普段と違うなと感じたら早めに対処することが最善の対策です。

3. 定期点検は健康診断

住宅会社が行う定期点検は、単に壊れた箇所を直すためだけのものではありません

 

人間ドックと同じで、「家を長持ちさせるための早期発見」と「正しい使い方を伝える」貴重な機会と考えています。

 

点検にはメンテナンスに詳しい担当者が伺うため、普段の暮らしでは気づかないプロの視点でのアドバイスが可能です。

 

例えば、空調効率を上げるためにエアコン室外機の周りの物を移動させたり、排水マスの清掃方法をレクチャーしたりすることもあります。

 

こうした小さなメンテナンスの積み重ねが、結果として家や設備の寿命を延ばすことにつながります。

 

3-1. メンテナンス担当者の視点で使い方を改善へ

不具合の原因は、必ずしも施工や製品の質にあるとは限りません。

 

時には「住まい方」が原因で、家の劣化を早めてしまっているケースもあります。

 

よくあるケースは、24時間換気システムを寒さ対策で止めてしまった結果、湿気が滞留してクロスが剥がれたり、シワが出てきたりするケースです。

 

今の高気密な住宅において換気を止めることは、家の呼吸を止めることと同じです。

 

点検時は、こうした家が本来持つ性能を、正しく発揮させるための使い方などもお伝えできる場でもあります。

定期的な点検サイクルが確立されている会社を選ぶことは、長く快適に住み続けるための重要な条件と言えるでしょう。

4. 会社の将来性とアフター部署の重要性

どれだけ手厚い保証書があっても、会社がなくなれば紙切れ同然です。

 

冒頭で解説した通り、建物躯体と防水に関しては保証会社で資金の工面はなんとかなるにしても、設計・施工した住宅会社が一番建物を理解しています。

 

また、地域に根差した住宅会社を選ぶメリットとしては、近くて相談しやすいことです。

 

そして、大手や有名なビルダー、地域の工務店であっても、人の入れ替わりは少なからずあります。

 

そのため、アフターサービス部門があること、もしくはアフター専門の方がいるかどうか?を確認しましょう。

 

仮に知っている担当者が退職などで不在になっても、アフターの部門がしっかりしていれば、修繕の相談には対応してもらえるでしょう。

5. YUIの保証内容

ここで、YUIの保証内容をご紹介します。

 

YUIでは、上記のとおり躯体・防水の初期保証を法定を超える20年としています。

 

この保証は、9年目に点検を実施して、必要があれば無償(瑕疵保険での対応)で補修工事を行ない、補修箇所がなければ保証期間を延長し、引き渡し日から20年という長期保証となります。

 

つまり、有償メンテナンスが前提の20年保証ではありません

 

さらに重要なポイントは、この20年保証はどこの会社も対応できるわけではありません。

出典:YUI・施工現場での写真

 

この20年保証を付帯するためには、保険会社が定める品質レベルに達していないと加入できません。

 

当社による検査だけでなく、上図の写真のように、住宅専門の検査機関が現場1邸1邸を確認した裏付けとして20年保証が実現しています。

 

第三者機関の厳しいチェックを経た結果、20年保証が付帯できる施工品質となっており、長期間にわたって安心して暮らせる裏付けとなっています。

6. まとめ

今回は、家づくりで見落とされがちな「保証とアフターサービス」について解説しました。

 

保証年数の長さだけに目を奪われがちですが、本当に大切なのは「何かあった時に相談できる関係性が続くこと」と、そもそも「トラブルが起きにくい確かな施工品質」です。

 

YUIでは、有償メンテナンスを前提としない「初期20年保証」を導入しています。

 

これは単なるサービスの延長ではなく、第三者機関による厳しい現場検査をクリアした施工品質の結果でもあります。

 

YUIでは「建てて終わり」ではなく、住み始めてからもずっと続く安心を一緒に作っています。

 

「保証期間の長さ」という表面的な数字だけでなく、メンテナンス費用やアフターフォロー体制の実態について、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

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