家づくりコラム

2026.07.24

コラム令和の家づくりに必須!Wi-Fiも重要な設計、注意すべきポイントとは

令和の家づくりに欠かせないWi-Fi設計の注意点を解説。最新規格の選び方から、有線LAN併用のメリット、屋外防犯カメラの先行配線の重要性まで、後悔しないためのポイントを凝縮。在宅ワークを快適にするための通信環境投資の考え方も紹介します。

 

現代の住まいにおいて、安定した通信環境は水道電気と同じくらい重要なインフラとなっています。

 

設計段階でWi-Fi環境を軽視すると、入居後に「Wi-Fiが届きにくい」「書斎で仕事ができない」といったトラブルを招きかねません。

 

これからの家づくりにおいて、快適な通信環境を構築するための具体的な注意点と設計のコツをわかりやすく解説します。

 

それでは、早速今回のコラムの要点から見ていきましょう。

 

 

・Wi-Fi規格は最新の「Wi-Fi 6/6E」以上を選択し、デバイスの同時接続数と通信速度を確保するとよい

 

・無線だけに頼らず、在宅ワーク場所やテレビ周辺には安定性の高い有線LANを併用する

 

・屋外の防犯カメラは障害物や死角を考慮し、設計段階で有線配線と電源を確保しておく

 

・通信環境は生活の質に直結するため、予算を削らず投資すべき重要項目の1つと言える

 

1. 知っておきたいWi-Fiの基礎知識

Wi-Fiの基礎知識

Wi-Fiには世代ごとに規格があり、それによって最大通信速度や接続の安定性が劇的に変化します。

 

注文住宅を建てるなら、まずは最新の規格と、それを支える壁内配線の種類を理解しておくと、後々のストレスを減らせる可能性が高いでしょう。

 

現在、主流となっている規格は「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」です。

 

さらに広い帯域を使える「Wi-Fi 6E」、そして次世代の「Wi-Fi 7」も登場しています。

 

これらの新規格は、一度に多くのデバイス(スマートフォン、PC、スマート家電など)を接続しても速度が落ちにくく、混雑に強いのが特徴です。

 

しかし、高性能なルーターを導入するだけでは不十分であり、ルーターまで信号を届ける「LANケーブル」の規格が古いと、そこがボトルネックとなり本来の性能を発揮できません。

 

現在の新築設計では、10Gbpsの通信に対応した「カテゴリー6A(CAT6A)」のLANケーブルを壁内に先行配線しておくことが、10年後、20年後も快適に使い続けるためのスタンダードとなっています。

2. 有線LANとの併用がおすすめ

有線LANとの併用

「最新の強力なルーターを家の中心に置けば、家中どこでも繋がるのでは」と考える方は多いですが、これも失敗のモトです。

 

Wi-Fiの電波は物理的な障害物に対して、皆さんの想像以上にデリケートで、減衰してしまいます。

 

2-1. 電波を遮る意外な「壁」

 電波を遮る要因

近年の高断熱住宅では、アルミ箔を用いた断熱材や、金属膜がコーティングされた遮熱ガラス(Low-Eガラス)が使用されることが多く、これらは電波を強く反射・減衰させます。

 

また、浴室のユニットバスの壁や、床暖房のアルミパネル、さらにはキッチン周りの金属設備(磁石がくっつくキッチンパネルなど)も、電波を遮る要因となります。

 

2階建ての場合、床下にある構造材などが遮蔽物となり、上下階の通信が不安定になることも珍しくありません。

 

2-2. 安定性を求める場所には「有線」を配置

有線LANポート設置のメリット

家中を無線だけでカバーしようとすると、どうしても死角が生まれます。

 

特に、リアルタイム性が求められるWeb会議や、大容量のデータをやり取りする動画視聴、オンラインゲームなどでは、遅延やタイムラグが意外と致命傷になります。

 

以下の場所には、設計段階で「有線LANポート」を設置することをおすすめします。

 

 

・リビングのテレビ背面:4K/8K動画の再生を安定させるため

 

・書斎・ワークスペース:Web会議の切断を防ぎ、業務の生産性を維持

 

・寝室や子供部屋:将来的なデバイス増加や、オンライン学習への対応

 

・情報分電盤の設置場所:各部屋への配線を集約し、ルーターやONUをスッキリ収納

 

3. 屋外防犯カメラは「有線配線」がおすすめ

屋外防犯カメラ

近年、セキュリティ意識の高まりから、戸建て住宅でも屋外防犯カメラの設置の相談も多くなりました。

 

しかし、このカメラの接続方法を「無線(Wi-Fi)」で考えていると、運用の段階でトラブルに見舞われる可能性があります。

 

3-1. 外壁・Low-Eガラスという障害物

 

Low-E複層ガラスの特殊金属膜により、携帯電話やラジオなどの電波機器をご使用時、電波の受信に障害がでる場合があります。

 

特に、窓ガラス以外の外壁に電波を通しにくい断熱材や壁材などをご使用されている場合には注意が必要です。

 

出典:Low-E複層ガラスを設置したことによって携帯電話の受信に障害が生じることはありますか。(よくあるお問い合せ 一般のお客様向け) | YKK AP株式会社

 

 

屋外カメラは建物の「四隅」や「軒下」など、家の中でもルーターから遠い場所に設置される可能性があります。

 

電波は外壁(ガルバリウム鋼板の外壁は特に)や、昨今の高断熱の窓サッシを通過する際に大幅に減衰するため、接続が途切れたり、いざという時の録画が保存されていなかったりするリスクがあります

 

また、無線対応のカメラであっても、基本的には電源供給のためのコードが必要となりますので、新築時に電源とLANの両方を配線しておけば不安もなくせます。

 

防犯カメラの機種によっては、乾電池式やソーラー式もありますが、充電の手間や天候による動作不安定を考えると、防犯目的としては不十分な側面もあります。

 

設計段階でカメラ設置予定場所をしっかり打ち合わせしておけば、見た目もスマートに防犯システムを構築できます。

4. 在宅ワークが多い方は通信環境をケチらず

デスク周りの配線計画

家はリラックスする場所でもあり、世帯によっては仕事をする場所でもあります。

 

特に在宅ワークをよくされる方は、デスク周りの配線計画を綿密に行いましょう。

 

机の高さに合わせたLANポートの配置はもちろん、将来的な周辺機器の接続を見越し、ポートを複数口用意しておくと便利です。

 

また、無線ルーターを「とりあえずリビングに置く」のではなく、仕事部屋に専用のアクセスポイントを設けるか、有線LANがあることで、家族がリビングで動画を観ていても、仕事に影響が出ない環境を作ることができます。

 

4-1. 資産価値としての通信インフラ

通信インフラの重要性

家の内装や設備は後からリフォームしやすいですが、壁の中を通る配管や配線は、後から工事しようとすると意外と面倒なものです。

 

家づくりの初期段階で数万円の投資を惜しんで通信配線をケチってしまうと、将来的に高速な光回線が普及した際に、その恩恵を受けられない家になる可能性もあります。

 

令和の家づくりにおいては、目に見えない配線こそ、最高品質のものを選択しておくべきです。

5. まとめ

快適な住まいづくりをサポートする住宅会社

Wi-Fi設計は、単に便利な家電を置くためではなく、家族全員の生活と仕事の質を担保し、住まいの安全を守るための設備でもあります。

 

高性能なWi-Fi 6/7の導入を前提としつつ、電波の届かない場所を物理的になくすための「有線LAN」の適材適所な配置などを、家づくりの早い段階から検討することが大事です。

 

YUIでは、住み心地に直結するデザインや構造だけでなく、こうしたデジタル時代のインフラ設計も含めて、長く快適な住まいづくりをサポートいたします。

 

ぜひプランニングの際には、このような通信環境も含めてお気軽にご相談ください。

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