2026.02.20

2026年の新築補助金「みらいエコ住宅2026」を徹底解説。最大130万円の補助額や条件、富山などの多雪地域での特例、市街化調整区域とハザードマップの注意点まで網羅。これから家づくりを始める方が知っておくべきスケジュール感も紹介します。
今回は2026年~2027年にかけて、新築・リフォームを考えられている方、必見のコラムです。
せっかくであれば、補助金を活用してオトクに建てたい、というのは皆さん同じ想いです。
しかし、活用できるか否か?住宅会社の選び方などでも左右されます。
今回は、国土交通省から公表された「みらいエコ住宅2026事業」を詳しくも、わかりやすく解説していきます。
それでは、今回のコラムの要点から見ていきましょう。
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・富山エリアで、もっとも補助金額の高い「GX志向型住宅」を建てる場合、断熱等級6と省エネ等級8といった、高断熱・高省エネ住宅にする必要がある
・富山は「多雪地域」にあたるため、太陽光発電の設置は必須ではないものの、予算が許すのであれば設置しておいて損はない
・市街化調整区域に新築検討する方は、浸水想定区域(=ハザードマップで3m以上浸水予想)に該当しないか?をチェックしましょう
・昨年の傾向を鑑みると、「GX志向型住宅」には申し込みが殺到して早期の締め切りが予想されており、補助金を狙えるタイミングの方は「長期優良住宅」狙いの方が現実的
・急いでないのであれば、正直2026年の夏ぐらいまで住宅会社を決定、間取り・仕様を年内に決め、2027年・春頃に着工できるスケジュールを組むと、来年の制度を活用しやすい。ただし、金利の上昇なども加味することが大事。
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1. みらいエコ住宅2026事業の概要
これまでの「子育てエコホーム支援事業」の後継ともいえる、新しい補助金制度の概要が徐々に見えてきました。
これまでは「子育て世帯・若者夫婦世帯」という対象要件が強く打ち出されていましたが、今回の名称は「みらいエコ」となり、より一層、住宅の性能(省エネ性・断熱性)に重きを置いた内容になっています。
1-1. 新築向け補助金の概要
まず、新築住宅において補助対象となる住宅のタイプは、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。
これまでの制度と同様に、家の性能によって補助金額が変わる仕組みです。
| カテゴリー | 補助金額
(富山県内) |
主な要件 |
| GX志向型住宅 | 110万円 / 戸 | ・断熱等級6以上(UA値:0.46W/㎡・K 以下)
・一次エネルギー消費量等級8以上(▲35%以上)
・再生可能エネルギー(太陽光等)の導入 ※富山県内は免除でも可 |
| 長期優良住宅 | 75万円 / 戸
※既存家屋解体あり +20万円 |
・断熱等級5以上(UA値:0.6W/㎡・K 以下)
・一次エネルギー消費量等級6以上(▲20%以上)
・耐震等級3 他 |
| ZEH | 35万円 / 戸
※既存家屋解体あり +20万円 |
・断熱等級5以上(UA値:0.6W/㎡・K 以下)
・一次エネルギー消費量等級6以上(▲20%以上)
・再生可能エネルギー(太陽光等)の導入 ※富山県内は免除でも可 |
ここで注目すべきは、もっとも補助額が高い「GX志向型住宅」です。
補助金額がもっとも高いため、ココを狙いたくなりますが、ひと昔前の住宅性能の感覚で見ると「超高性能」なレベルです。
断熱等級6というのは、富山でも徐々に一般的になりつつありますが、一次エネルギー消費量等級8は、これまでの基準よりもさらに高い省エネ性能が求められます。
つまり、単に「断熱材を厚くすれば良い」というわけではなく、高効率な給湯器やエアコン、そして蓄電池やHEMSなども含めたトータルバランスでの設計が必要になってきます。
それに伴い建築費用もアップしていくため、「標準仕様で入っているか」という判断基準ではなく、「自分たちに本当に必要か」という判断基準で導入を検討しましょう。
1-2. 富山ならではの知っておくべきポイント
ここで、富山県で家づくりをする皆さんに朗報ともいえる特例があります。
先ほど、GX志向型住宅の要件として「再生可能エネルギー(太陽光パネルなど)の導入」が必要とお伝えしましたが、これには地域による例外規定があります。
富山県全域は「多雪区域」となっており、再生可能エネルギー設備の導入が必須とはなりません。
これは、屋根に積もる雪の重みや、冬季の日照不足を考慮した現実的な配慮です。
ただし、「必須ではない」というだけであり、設置してはいけないわけではありません。
昨今の電気代高騰を考えると、初期費用はかかりますが、太陽光発電を搭載することで月々のランニングコストを抑える効果は十分に期待できます。
補助金の要件クリアのためだけに無理に乗せる必要はありませんが、予算に余裕がある場合は、前向きに検討してみる価値はあるでしょう。
1-3. 市街化調整区域での新築検討は慎重に
もう一点、非常に重要な注意点があります。
それは「建てる場所」に条件が付帯されていることです。
今回の制度では、災害リスクの高いエリアでの住宅取得は、補助金の対象外となるようになっており、昨年度の制度からその条件が厳しくなりました。
具体的には以下のエリアに該当する場合、補助金がもらえません。
・土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン):補助対象外
・浸水想定区域(浸水深3m以上):市街化調整区域において該当する場合、補助対象外
富山県内では、広大な平野部に川が流れており、ハザードマップを見ると浸水想定区域3mに該当する場所も少なくありません。
特にご実家の敷地内での建築を考えており、その土地が市街化調整区域の場合、要注意です。
土地探しの段階や、敷地調査の段階で、必ずハザードマップを確認し、自分たちの計画地が補助金の除外エリアに入っていないか、住宅会社の担当者と一緒に入念にチェックすることをおすすめします。
2. みらいエコ住宅2026の補助金制度の予測
制度の概要がわかったところで、次は「どう動くべきか?」という戦略についてお伝えします。
補助金はあくまで予算の範囲内で行われるため、「早い者勝ち」の側面があります。
2-1. 今、家づくりのどこのタイミングにいるか
もし、あなたが今(2026年2~3月)、すでに住宅会社と請負契約を終えて、仕様を具体的に決め始めているぐらいであれば、この補助金に間に合う可能性があります。
例年、補助金の申請受付は春頃(3月下旬~4月)に開始されます。
しかし、注文住宅の住宅会社を探している方は、これから請負契約をして、詳細な図面を決めて、建築確認申請を出して…と進めていると、着工できるのは秋口以降になることが多いでしょう。
過去の傾向を見ると、人気の高い枠(今回の場合はGX志向型住宅)は、夏頃には予算上限に達して受付終了となるケースが予測されます。
そのため、GX志向型住宅のような高額補助を狙うのであれば、スピード感を持った決定が必要になります。
2-2. 長期優良住宅狙いが現実的
そこで、多くの方にとって現実的な選択肢となるのが、「長期優良住宅」の認定を取得して、75万円の枠を狙う進め方です。
GX志向型住宅(断熱等級6+一次エネ等級8)は、仕様アップのための費用が補助金額以上に膨らんでしまったりすることがあります。
一方で、長期優良住宅であれば、断熱性・省エネ性だけでなく耐震性や維持管理などがしやすい仕様となり、資産価値の維持や住宅ローン減税の優遇といったメリットも享受できます。
110万円もらうために、家の価格が100万円上がることに本末転倒になるような気がする方は、長期優良住宅狙いが特におすすめです。
(※当然、100万円分の価値は、快適性や光熱費の削減額といったところで現れます)
そのため、富山の気候・現実的な建築費用の試算などを考えていくと、まずは長期優良住宅レベルを確実にクリアし、その上でタイミングが合えば補助金を申請する、というスタンスが、精神的にも焦らずに良い家づくりができる秘訣と言えるでしょう。
3. 2027年頃~家づくりをする方へ
「子供の入学に合わせて、2027年の春に入居したい」
このように考えている方は、今から動き出すのがベストタイミングです。
今回の「みらいエコ住宅2026」は、名称の通り2026年を中心とした補助事業ですが、家づくりは検討開始から入居まで1年近くかかることも珍しくありません。
特に、確認申請や長期優良住宅の認定手続きには、以前よりも時間がかかる傾向にあります。
もし2027年春の入居を目指すのであれば、以下のようなスケジュール感が理想的です。
2026年 春~夏:住宅会社選び・土地探し完了
2026年 秋~年末:請負契約、間取り・仕様の確定
2027年 1月~3月:建築確認申請・各種認定の申請
2027年 春:着工(※次の年度の補助金がスタートするタイミング)
補助金制度は年度ごとに更新されますが、基本的な「高性能な住宅を優遇する」という流れは変わりません。
ただし、昨今の経済状況から単純に待つ方が損をする可能性も大いにあります。
住宅ローンの金利が0.3%でも上がれば、補助金の差額分は簡単に消滅していきます。
目先の数十万円にとらわれすぎず、自分たちのタイミングや、総合的なアドバイスを住宅会社などから聞いて冷静に判断する視点がもっとも大事です。
4. まとめ
今回は、新しく発表された「みらいエコ住宅2026事業」について、富山での家づくりという視点を交えて解説しました。
補助金は、あくまで「良い家を建てた結果として、ついてくるオマケ」です。
制度の内容は複雑で、細かい要件は着工のタイミングやその時の予算状況によっても変わります。
補助金をもらうために家づくりをするわけではない、というところを冷静に考えつつ、具体的な疑問や不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、こちらは制度の概要が発表された直後に発信したコラムになりますので、気になる方は、こちらもぜひご覧ください。







