2. 聞くべき・見るべきポイント
完成見学会、モデルハウスそれぞれで、聞くべき・見るべきポイントを解説していきます。
完成見学会に行くのか、モデルハウスに行くのか?でも、見るべきポイントが少し違ってきますので、見学前に確認しておくと役立つでしょう。
2-1. 完成見学会で見るべき・聞くべきポイント
完成見学会では、建築主の方がこだわったポイント、そして(聞ければ)その家の実際の建築コストを聞きましょう。
間取りなどは建築する土地などで異なるため、以下のような「住宅会社ごとの考え方」と「建築主の方がこだわったポイント」を聞くことが一番参考になるでしょう。
・コーディネート(インテリア・外装の雰囲気が気に入るか)
・間取り(玄関からのキッチン水回りの距離感・動線・トイレや寝室の位置の考え方など)
・水廻りの考え方(脱衣室・洗面を分けるか?・サンルームの考え方など)
・収納の考え方(収納に対してこだわりがあるか?など)
家族それぞれの考え方があるので、完成見学会で共感ポイントが見つかると、その住宅会社とマッチしやすい可能性が高いです。
また間取りについては、どこが建築主の意向を反映した部分なのか、どこが住宅会社の提案・得意分野を反映した部分なのか、を聞くとよいでしょう。
2-2. モデルハウスで見るべき・聞くべきポイント
モデルハウスでは、その会社が得意としている「ポイント」、「住宅性能」「予算感」を聞くとよいでしょう。
せっかく見学に行くので、モデルハウスの雰囲気に飲まれず、実際の体感・使い勝手や感触なども参考にしつつ、以下の内容を重点的にみていきましょう。
【ポイント】
殆どの会社はLDKに「訴求したいポイント」を集約させており、LDKに対する考え方を比べてみることもおすすめします。
ただし、1つ注意点をあげるとすれば、モデルハウスは豪華仕様になっていることが多く、家具や小物等で見栄えが良くなっていることもあります。
単純にその空間のポイントではなく、住まいの中でのLDKの位置づけ、どういった空間づくりが得意なのか?こんな聞き方をするとよいでしょう。
また、細かいポイントでは照明のスイッチやコンセントの数・位置をチェックしてもよいでしょう。
コンセントの位置(配置・高さ)は ” センス ” が出やすく、使い勝手に心配りが出来る設計士かどうかわかる場合もあります。
なんでこんなところにコンセント?みたいなポイントがあると、使う時の使い勝手を考えられて設計されているか、不安になりますよね。
同じ理由で照明プランでもセンスが左右されやすく、その会社の設計・コーディネートのレベルの差が付きやすいポイントです。
【住宅性能】
また、昨今では住宅性能値を聞かれることも多く、補助金などの条件に合致しているかどうか?程度は気にかけておくとよいでしょう。
細かい性能値は建物ごとで異なるため、概ねZEHなどをクリアしているか?ぐらいでOKですが、ホームページなどでわかる情報より、その季節の温熱環境を身体で感じてみましょう。
例えば大きな窓の近くにいっても、外気の暑さ・寒さを感じにくいかどうか、といったことはネットの情報でわからない部分です。
【予算感】
そして最後は、その会社の予算感、それも坪単価ではなく平均的な「最終的な請負契約金額」を聞いてみましょう。
もし見学しているモデルハウスが、ご家族の希望エリアに建っているのであれば、展示後の販売予定価格を聞くのもよいでしょう。