まず、扉を開けて玄関に入ると、
まるで洞窟か繭の中にいるような温かみに気付かされます。
敢えて少なくした間接照明が、
壁から天井に至るまで施された左官塗りの珪藻土を照らし、
陰影を作ります。
正面の天井の角には丸みを。
些細なことですが、そうすることで柔らかな雰囲気がさらに加わり、
帰ってきたときにホッとする空間を作り出しています。
珪藻土には消臭や湿度コントロールの機能もあります。
正面の地窓は、日差しを取り入れると共にピクチャーウィンドウの役割も。
中庭の緑とテラスが見え、四季のうつろいも感じられます。
玄関は、主玄関と家族玄関を分け、
家族玄関にはアウターもかけられる2帖のエントランスクロークを設けました。
廊下を進み、扉を開けると明るいリビングへ。
キッチンに立ち、料理をする奥様の笑顔。
ソファーに座る子供達。
そんな家族の温かい笑顔が迎えてくれるダイニングリビングが広がります。
空間をオシャレにするサンクンリビング
リビングは床を一段下げたサンクンリビング。
35㎝掘り下げることにより、天井までの空間に広がりができ、
開放感ある作りに。
二階まで吹き抜けにした家に憧れる人は多いのですが、
そうすると冷暖房効率が下がります。
晩年も過ごすことを考えると、
吹き抜けよりもサンクンを選ぶことにより、
冷暖房効率を確保。
床から天井まで4mの高さが、空間に広がりを生み出します。
ダイニングとリビングはゾーンに分けず、
繋げて使用することも広がりを生み出すポイント。
そうすることで20帖未満だと感じさせない空間を作り出しています。
スッキリさせる為に、エアコンは天井に埋め込みできるタイプに。
エアコンと床暖による冷暖房は、
シーリングファンで部屋全体の空気を循環し、
部屋全体の室温を均一にしてくれます。
サンクンには、まだ利点があります。
それは、リビング正面からダイニングまでずっと続く段差を利用して、
大容量の収納が生まれるということ。
日用品や、おもちゃ、雑誌など生活で使用するいろんなものがリビングにあったら便利ですよね?
でも、棚を設けたりすると、せっかくのスッキリとした空間が狭くなります。
サンクンを利用した収納なら、誰でも取り出しやすくしまいやすいので便利。
来客やホームパーティなどでは、その棚がソファベンチに。
ゆったりくつろげるスペースを生みます。
また、サンクンが生み出す視線の変化は、
家族に程よい距離感を生み出します。
人との距離は、近すぎても遠すぎても落ち着かないもの。
床、ソファー、椅子と目線の高さが異なることにより、
同じ空間にいながら適度な距離感を保てます。
家族が会話できる距離にいながら圧迫感が無い。
それぞれ思い思いのスタイルで過ごせることで、
家族が自然と集まる空間が実現できるのです。
今回ご紹介した開モデルは、現在期間限定公開中です。
見学の際は、下記ページより事前のご予約をお願いいたします。