2026.01.16

洗面空間をおしゃれに魅せるコーディネート術を徹底解説。YUIの施工事例を参考に、空間のトーン統一や異素材の組み合わせ、照明・収納の工夫など、洗面室をキレイにまとめるコツを紹介。造作か既製品かの選び方まで、理想の空間作りのポイントを解説。
洗面空間は、朝の身支度や夜のリラックスタイムなど、毎日の生活に必ず触れる場所です。
洗面化粧台のデザイン性向上に伴い、機能的でありながら見た目も素敵にしたいと思う人が増えています。
小さな空間だからこそ、ちょっとした工夫で印象を大きく変えられます。
YUIの施工実例も交えながら、洗面空間をオシャレに仕上げるコツをわかりやすく解説していきます。
それでは、今回のコラムの要点から見ていきましょう。
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・コーディネートは「空間のトーン」が重要であり、家全体とのバランス次第では、間取り設計にも大きな影響を及ぼす
・素材を上手く活かすことが、上質な高級感をつくるためのコツであり、タイル・木材・モルタル・モールテックスなどを “ほどよく” 使い分けることが意外と難しい
・明るくするだけでなく、デザイン性のあるペンダントライトや間接照明などで空間を演出するとオシャレに見えやすい
・洗面は使用頻度の高い設備でもあり、見せる収納と隠す収納のバランスを考えて、使い勝手でマイナスにならないように注意
・オシャレさを重要視するなら造作洗面で、機能性も取り入れるなら既製品を主軸に検討がおすすめ。ただし最終的にデザイン力が優れているコーディネーター・設計士に任せることで失敗を起こしにくくなる
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1. 洗面空間をオシャレにする本当の重要性
出典:北から光が落ちる家
洗面空間は、単に「顔を洗う」「歯を磨く」だけの機能的な場所ではなく、朝起きて最初に鏡を見る場所であり、一日の終わりに自分をリセットする場所でもあります。
だからこそ、機能性と見た目を両立したいと考える方が増えています。
最近では、家具のようにデザイン性の高い洗面化粧台が増えてきたおかげで、必ずしも洗面台を脱衣室の奥に隠す必要がなくなりました。
むしろ、廊下やホールなど、人の目に触れる場所にあえて配置することで、間取りの自由度を格段に向上させることができます。
例えば、こちらの「北から光が落ちる家」では、リビングやホールとつながりのある場所に洗面を設けることで、帰宅時の手洗い動線がスムーズになるだけでなく、空間のアクセントとしても機能します。
上質な木目のキャビネットとシンプルな鏡の組み合わせは、ホテルのような空間を演出し、暮らしの質を高めます。
洗面空間をオシャレにすることは、単なる自己満足ではなく、家全体の動線や広がりを良くするための「賢い設計手法」の1つと言えるでしょう。
2. 空間のトーンとコーディネート
出典:プライベートテラス広がるモダンハウス
洗面空間をオシャレに見せるための近道は、「空間のトーン」を統一することです。
洗面台単体でデザインを考えるのではなく、床、壁、天井、そして隣接する部屋とのつながりを意識することが大切です。
家全体のテイストがモダンであれば洗面もクールに、ナチュラルであれば温かみのある素材を選ぶなど、バランスを崩さないことが失敗しないポイントです。
こちらの事例では、ダークトーンの洗面台に対し、クロスや壁材はホワイトでスタイリッシュな雰囲気に洗面空間も統一しています。
このようなスタイリッシュな雰囲気の家であれば、他には黒のアイアンやグレーの素材を部分的に取り入れることで、空間全体が引き締まり、洗練された大人の雰囲気を醸し出しやすくなります。
2-1. 統一感を重視したコーディネート例
出典:縦横に広がる空間を楽しむ家
統一感に配慮した事例の2つ目です。
こちらの事例では、空間全体のグレー同系色でまとめつつ、壁面にはタイル、カウンターや収納棚に木目を合わせることで、清潔感と温かみのバランスをとっています。
特に、鏡のフレームや水栓金具などの金属パーツの色味(シルバー、ブラック、ゴールドなど)を統一することも、洗練された空間に見せるための小さなテクニックです。
細部までトーンを揃えることで、既製品でも造作洗面でも、空間としての一体感が生まれやすくなります。
3. 素材を活かして上質感を演出
出典:お気に入りを集めた住まい
シンプルなのにどこか高級感があるような洗面に仕上げたい場合、コツは素材の違いを上手く活用することにあります。
クロスだけでなく、タイル・木材・モルタル・モールテックスなど、色合いは同じでも質感の異なる素材を ほどよく組み合わせることで、空間に奥行きと上質さが生まれます。
例えば、壁面にはお気に入りのタイルを貼ったり、カウンターに左官仕上げのモールテックスを採用したりと、素材を部分的に変えることでアクセントが生まれます。
最近では、アイカ工業の「スマートサニタリー」のように、素材やサイズを自由に組み合わせられるセミオーダータイプの洗面台も人気です。
ただし、異素材を組み合わせるのは意外と難易度が高いものです。
やりすぎると煩雑になり、控えすぎると地味になりますので、ほどよいバランスを見極めるのが、設計・コーディネーターの腕の見せ所です。
3-1. 素材を活かした実例
出典:街中の白いデザイナーズハウス
こちらの実例では、白を基調とした空間の中に、素材感のあるグレーのカウンターと、壁面のホワイトのタイルを効果的に取り入れています。
白い壁は清潔感がありますが、それだけでは単調になりがちです。
そこに、タイルの貼り方によって模様を創り出すことで、白の中にも陰影が生まれ、洗練された仕上がりになっていきます。
シンプルな空間こそ、素材の質感と使い方で差が出る事例と言えるでしょう。
4. 照明と収納で魅せる洗面空間
洗面本体のデザインだけでなく、空間全体を上質にしていくために欠かせない要素が「照明」と「収納」です。
この2つをおろそかにすると、生活感が出やすくなってしまい、おしゃれさが半減してしまう可能性があります。
4-1 照明で演出する
出典:木の心地よさを感じる平屋
一般的な建売等の場合、洗面所の照明は天井にダウンライトがあるだけ、というケースも多いですが、オシャレに見せるなら間接照明がおすすめです。
こちらの事例のように、鏡の上下や背面に間接照明を仕込むことで、壁面に柔らかな光が広がり、ホテルのパウダールームのような落ち着いた雰囲気を演出できます。
また、顔に影ができにくいように鏡周りに光を配置することは、メイクや髭剃りなどの身支度を快適にするという機能面でも合理的です。
アクセントとして、デザイン性の高いペンダントライトやブラケットライトを1つ下げるだけでも、空間のフォーカルポイント(視線が集まる場所)となり、オシャレ度が増します。
4-2 見せる収納と隠す収納のバランス
出典:コンパクトでも充実の住まい
洗面空間は、歯ブラシ、化粧品、ドライヤー、タオルのストックなど、とにかく物が多くなりがちな場所です。
生活感を出さないためには、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスが重要です。
こちらの事例のように、頻繁に使う歯ブラシや、見せてもよい化粧ビンなどは、ニッチ(壁のくぼみ)に収納します。
一方、洗剤や日用品のストックは洗面キャビネットの中などにしっかり隠すことで、使い勝手を損なわずにスッキリとした空間を維持できます。
特にコンパクトな洗面空間では、収納量が不足しがちになりやすいです。
設計段階から「何をどこにしまうか」を計画し、造作棚などを設けることで、無駄のない空間が実現します。
5. 造作 or 既製品の選択
出典:仕事と暮らしが調和する平屋
洗面空間を考える際、多くの方が迷うのが「造作(オーダーメイド)」にするか、「メーカー既製品」にするか?です。
オシャレさやオリジナリティを最優先にするなら、間違いなく「造作洗面」がおすすめです。
カウンターの高さ・ボウルの種類・水栓のデザイン・収納の形まで、すべて自分好みにカスタマイズでき、家のインテリアにマッチさせることができます。
一方で、掃除のしやすさ・収納力・機能性を重視するなら、メーカーの既製品も優秀です。
上図はメーカー既製品の採用例ですが、最近はデザイン性の高い既製品も増えており、造作カウンターと既製のキャビネットを組み合わせるなど、いいとこ取りも可能です。
ただ、どの方法を選ぶにしても、最終的にはデザイン力と提案力のあるコーディネーターや設計士に相談することが、失敗しない一番の近道です。
自分たちのライフスタイルに合わせつつ、プロの視点で素材やバランスを整えてもらうことで、理想以上の洗面空間が出来上がります。








