家づくりコラム

2024.06.28

コラム富山に住むメリット・魅力とは?富山の住宅取得の相場や各市の制度も紹介

富山県は土地相場も安く、住宅新築は費用面からも検討しやすい地域です。また子育てのインフラや自然環境もよく、家族で住むにはぴったりの地域です。富山市の人気エリアや相場、富山県内の住宅補助制度他、様々な富山に住むメリットや魅力を紹介。

 

富山県で新築するメリットをお伝えしていきます。

 

富山市の住宅補助金は、「富山県・富山市へオトクに移住・新築。富山の補助金をわかりやすく解説」をご覧いただき、補助金以外の富山県で新築する魅力やメリット、気になる土地の相場などをみていきましょう。

 

富山県外からIターン・Uターン検討されている方や、就職・ご結婚などで富山への移住を考えている方、そして県内にお住まいの方には特に参考になる内容です。

 

それでは、今回の記事の要点がこちらです。

 

 

・富山県は子育てがしやすい環境があり、物価も都市部に比べて安い

 

土地代が安い(富山市内の売れ筋の土地坪単価は13万円~17万円)ため、総額を抑えつつ庭付き戸建てが手に入る

 

・富山では、一般的な新築の相場は約3500万円~4000万円(土地+住宅+諸経費)

 

・富山市での最近の人気エリアは環水公園付近の富山駅北エリアや、東富山駅付近

 

・富山県へ移住+勤務する方には、各種手厚い補助金あり

 

 

1. 富山に住む魅力

富山に住むメリット

出典:くらしたい国、富山

 

まずは富山に住む魅力やメリットをみていきましょう。

 

1-1. 子育てや就職がしやすい

富山県は子育て・就職環境に優れている

出典:ニッポン移住・交流ナビ

 

富山県の実際に生活をしている中で感じるメリットは、子育てや就職環境の良さです。

 

まず、富山では保育園の待機児童ゼロがなんと16年連続(※厚生労働省・2019年保育所等関連状況取りまとめ)になっており、共働き世帯が多い富山でも安心のインフラが整っています。

 

県としても子育てのしやすさをPRしており、子どもとくらしたい国、富山」というサイトもあり、のびのびと子育てができるのではないでしょうか。

富山県の求人倍率の推移

出典:富山労働局

 

有効求人倍率(求職者数に対する有効求人数の割合)も上図のとおり、1.5倍前後となっており全国平均から比べても高い水準であります。

 

また、富山県には製薬メーカーが多いことでも全国的に有名ですが、黒部市ではYKK・YKKAPが主力事業所を設けるなど大手企業も多いです。

富山県は首都圏からアクセスがしやすい

出典:nippon.com

 

そして、北陸新幹線の開通に伴って、結でも首都圏在住・お勤めの方からの問い合わせも増えています。

 

東京まで片道2時間8分(富山駅~東京駅)となっており、リモートワークがメインの方であれば、首都圏にお勤めのまま、建築費を抑えて戸建てで暮らすことも十分可能です。

 

1-2. 生活費が安い

富山県の魅力紹介

出典:ニッポン移住・交流ナビ

 

富山県が運営する「くらしたい国、富山」によると、富山県の物価は全国平均を下回り、東京と比べると約9割です。

 

移住されてくる方が口をそろえるのは、食品でも魚が安くて美味しいことでしょうか。

2. 富山に新築する相場

富山県の住居費

出典:くらしたい国、富山

 

気になる富山に住むための相場を解説していきます。

 

まず、何と言っても東京・大阪などの都市部に比べ、土地代が圧倒的に安いことが魅力です。(東京の10分の1以下・富山県・令和4年地価公示

 

富山市内の売れ筋の土地の坪単価相場は、約13万円~17万円です。

 

この坪単価でも、駅・商業施設・学校・病院などが集約されている土地も多くあり、都会の移動で歩く距離が苦痛でなければ、土地の選択肢もさらに広がるでしょう。

 

石川(金沢市周辺)と比べても土地相場が安く、金沢市で新築する相場に比べて、総額で数百万~500万円程度オトクに建築できます。

 

結で契約いただく方でも、庭つきで延床35坪ぐらいであれば、約3,500万円~4,000万円(土地含む総額)が相場となっています。

   

土地代が安いことで、満足のいく家づくりをしやすいメリットもあり、考え方によっては、住宅ローン以外にもお金をまわしやすいとも言えます。

 

3. 富山市での人気エリア

交通便に優れた富山県

出典:ニッポン旅マガジン

 

富山市内は住む場所・エリアさえ考えれば、交通の便も悪くありません。

 

特に路面電車である通称「市電」は、日本初のLRT(Light Rail Transit=次世代路面電車)もあり、交通の利便性がよいエリアの人気が高くなっています。

 

市電(旧ライトレール)は時間帯で変動しますが、15分に1本ぐらい走っており、富山駅へのアクセスが良く富山市民の足になっています。

 

最近の人気エリアは、富山駅の北エリア(環水公園~国道8号線の間の通称:奥田エリア)です。

 

近年、都市整備が進んだ富山駅北側エリアは、北陸新幹線の開業や市電の南北接続によって利便性が高まったことや、人気の高い環水公園にすぐ行けるというメリットがあります。

 

高校への進学、塾などへの通学も考えると、お子さんが中学生前後のご家庭にもおすすめです。

 

また富山駅の北側以外では、東富山駅付近(新駅)も人気エリアです。

 

富山駅まで1駅ということもあり、スーパーやドラッグストアなどの日常の買い物アクセスが良く、国道8号線へも出やすいことも見逃せません。

美しい立山連峰が見える富山県

出典:富山市観光公式サイト

 

そして立地に関係なく、立山連峰が見える土地は人気が高く、特に冬季の晴れている日は絶景を望め、県内の方も県外移住の方にもおすすめです。

 

4. 富山県・富山各市の福利厚生

富山県移住支援制度

富山県は、各市で住宅支援以外でも、子育てや就労支援などが充実しています。

 

特に人気が高い富山市では、街の中心部への都市計画の再編などを積極的に行っていることから、交通の利便性が高いエリアに新築すると補助金も出ます。

 

4-1. 富山県移住支援制度とは

 

富山県移住支援制度とは、東京23区(在住者又は通勤者)から富山県へ移住し、移住支援金対象求人に就業した方等に、国・県・市町村が共同で移住支援金を支給する制度です。

 

補助金額は100万円(単身の場合は60万円〕で、さらに子育て世代では18歳未満の子供1人につき、30万円が上乗せされて支給されます。

 

少し条件が限定的ではありますが、東京にお住まい・勤務されており富山に帰りたい!と思っている方にはぴったりな補助金です。

 

4-2. 富山県・各市の住宅支援や各種公的支援制度のまとめ

 

※令和6年度版(2024年6月更新)

富山市 まちなか住宅取得支援事業 「まちなか」で一定水準以上の住宅を新築又は購入し居住される方に補助
公共交通沿線住宅取得支援事業 「公共交通沿線居住推進補助対象地区」で一定水準以上の住宅を新築又は購入し居住される方に補助します
富山市太陽光発電設備及び蓄電池導入促進補助金 太陽光発電設備や蓄電池を設置する市民・事業者等を対象に、設備の設置に要した費用の一部を補助
マルチハビテーション推進事業 マルチハビテーション(多地域居住)のために、「まちなか」で住宅を新築又は購入し居住される方に補助します。富山県外に住所がある方が対象
公共交通沿線リフォーム補助事業 「公共交通沿線」において、中古住宅の取得または世帯員増加のために住宅をリフォームされる場合に工事費の一部を補助
黒部市 黒部市空き家情報バンク活用促進補助金 空家情報バンクを利用して空家の売買・賃貸借契約をした場合、市から補助金を交付します
魚津市 魚津市居住誘導区域住宅取得支援補助金 居住誘導区域内で住宅を取得した方へ補助金を交付します
魚津市子育て新婚世帯住宅取得支援補助金 市内で住宅を取得した、子育て・新婚世帯へ補助金を交付します
高岡市 高岡市空き家改修支援事業 県外移住者の空き家(古民家)リフォームを支援します
たかおか暮らし支援事業 「まちなか区域」または「居住誘導区域」での、住宅取得やリフォームを支援
高岡市空き家バンク住宅取得支援事業 UIJターン世帯と子育て世帯の高岡市空き家・空き地情報バンク物件(空き家)の購入を支援します
南砺市 転入奨励金(南砺市定住奨励金) 転入者または市内在住者で、交付要件を満たす方が住居を「新築」「購入」「リフォーム」した場合に奨励金を交付します。
リフォーム奨励金(南砺市定住奨励金) 転入者と多世代で同居するために既存の住宅をリフォームする方を対象とし奨励金を交付します
南砺市定住奨励金制度 南砺市民または市外在住期間が5年未満の方を対象とし奨励金を交付
黒部市 若年世帯住宅取得支援補助金 黒部市内で新たに住宅を取得する若年世帯(申請者または夫婦のいずれか一方が交付申請時点で40歳未満)への助成金です
県外転入者住宅取得支援補助金 黒部市内で新たに住宅を取得する県外転入者に対して、住宅取得費用の一部を助成します
居住誘導区域住宅取得支援補助金 居住誘導区域内で新たに住宅を取得する転入者及び転居者に対して助成します
子育て世帯住宅取得支援補助金 黒部市内で新たに住宅を取得する子育て世帯(小学生以下の子どもがいる世帯)への助成金
小矢部市 結婚新生活支援事業 小矢部市内に住所があり、夫婦の年齢が共に39歳以下で合計所得が500万円未満の世帯について、引越費用やアパート等の賃貸住宅への入居時などにかかった費用の一部を助成し、結婚新生活を応援
小矢部市定住促進住宅取得助成金 小矢部市内に「住宅」を取得し居住している方に対し、助成金を交付します
立山町 立山町省エネ型住宅設備等切替推進事業行政ポイント付与 町内在住の75歳以上の高齢者のみの世帯における地球温暖化防止対策や省エネルギー化促進等の環境保全に配慮した住宅設備の整備を推進
立山町住宅省エネ改修等推進事業費補助金 住宅の省エネ改修等に係る経費の一部を補助
入善町 空き家・空き地の売買・賃借を促進する事業(補助金) 空き家バンク活用促進事業に関する補助金
【フラット35】地域連携型 住宅金融支援機構の認定を受けた補助金を活用する場合、「フラット35」の借入金利が当初5年間または10年間、年0.25%引き下げ
安心定住促進事業 新たに町内で居住するために必要な住宅の建築や取得をする場合に補助
砺波市 砺波市住宅取得支援事業補助金 新たに移住定住を希望する転入世帯及び子育て世帯を対象に、新築または中古の住宅(マンション含む)の取得費用を助成します
三世代同居・近居住宅支援事業 三世代同居及び三世代近居のための新築工事等(建売住宅または中古住宅の購入を含む)、増改築工事費(リフォーム工事含む)の一部を補助します。砺波市住宅取得支援補助金・砺波市木造住宅耐震改修支援事業費補助金等住宅支援との併用不可
定住促進空き家利活用補助金 「砺波市空き家情報バンク」に登録されている家屋を利活用する方に改修等経費及び家賃の一部を助成。空き家を購入し改修する場合において、当該住宅で三世代同居・近居を行う場合は、補助金額が加算
氷見市 氷見産木材活用促進補助 市内に氷見産木材を使用した木材住宅等を新築又は増改築された方に補助金を交付します。(5棟程度で先着順に選定)
氷見市定住マイホーム取得支援補助金 市内に住む一定の要件を満たす方または市外から転入した方で、自己が居住するための住居を新築または購入した場合に補助金を交付します
氷見市空き家優良物件化支援補助金 空き家のリノベーションや家財の整理・撤去など「優良物件化」を行っていただける方に、その費用の一部を補助するもの
氷見市住宅リフォーム支援補助金 転入された方自らが居住する目的で空き家を取得し、その住宅のリフォーム工事をした方、又は三世代同居をするために所有する住宅のリフォーム工事をした方に対し、補助金を交付
氷見市まちなか地区居住支援補助金交付制度 市が指定するまちなか地区において、居住している建物の敷地(当該建物に居住している者が所有している敷地)に隣接する土地を購入された方及びその土地を売却された方に補助金を交付
朝日町 朝日町空き家利活用促進対策事業補助金 空き家の有効活用、流通の促進を図り、移住・定住、空き家の解消につなげるため、下記の3つの事業に対し、助成制度を設けています
定住サポート事業 町内で住宅を取得される方を支援する「朝日町住宅取得促進補助金」と町内の賃貸住宅(アパート、空家バンク登録住宅)に入居する転入世帯、新婚世帯の方を支援する
射水市 射水市若者世帯定住促進家賃補助事業 市内の民間賃貸住宅に居住する若者世帯に対し家賃の一部を補助することにより、市内での定住促進及び新婚に伴う経済的負担の軽減を図るため、「民間賃貸住宅家賃の一部補助」を行っています。若者世帯とは、交付申請日において夫又は妻のいずれかが満40歳未満、もしくは満40歳未満のひとり親世帯のことです。(単身世帯は対象外)
射水市結婚新生活支援事業 これから夫婦として新生活をスタートさせようとする世帯を対象に、結婚に伴う新生活のスタートアップにかかる費用(住居費、引越費用)の支援を行います
いみず住まい等応援事業補助金(新築等取得事業) 市外からの転入を契機として、自ら居住するために新築等住宅を取得し、5年以上定住する意思のある方に対し、ポイント数に応じて補助
射水市指定宅地取得支援助成制度 市が指定する土地区画整理・民間開発住宅団地及び空き家情報バンクに登録された市街化区域内の未利用宅地の購入費を支援します
上市町 上市町若年・子育て世帯定住促進事業(住宅取得補助金) 上市町内において住宅を取得・新築・増改築し、かつ居住する若年世帯または子育て世帯に対して、補助金を交付します
上市町県外転入者空家改修事業 県外転入者(県外から移住して5年以内の方、または今後県外から移住する予定の方)が古民家を改修して住む場合、最大100万円を補助します
フラット35【子育て支援型・地域活性化型】 上市町と住宅金融支援機構は、子育て支援や移住定住促進のため、長期金利固定型住宅ローン「フラット35」の金利を当初5年間、0.25%引き下げると定めた協定を締結
ゼロエネルギー住宅等推進事業 国が認定したゼロエネルギー住宅を取得、新築などする場合、最大50万円補助します。また太陽光発電装置設置に対し最大25万円補助
滑川市 まちなか再生事業(まちなか居住推進事業) まちなか(人口集中地区)区域以外に居住する方が、まちなかにおいて住宅を取得

される場合に補助金を交付いたします。

 

出典:富山県移住・定住促進サイト「くらしたい国」

 

上図は富山県各市の補助制度の有無を一覧にした図です。

 

トータルを考えて、結でのおすすめの市町村は富山市・高岡市です。

 

この2都市は富山県の中でも「街」として発展していて利便性が高く、首都圏からの移住でも暮らし方に違和感が少ないと思います。

 

自然環境を優先したい方は、黒部市(新幹線利用可+YKKが街づくりをしている)、上市町(映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台)・立山町(移住に対する補助があつい)もオススメです。

 

     

こちらのイエタッタ富山さんでも、各市の概要をまとめていたり、「くらしたい国」では医療費助成等、住宅取得以外の制度もまとめていますので、参考になさってください。

 

4-3. 富山県理工系・薬学部生対象奨学金返還助成制度

製薬メーカーが有名な富山では、富山県外の理工系・薬学部の学生を対象に、2年分の奨学金を返済してくれる制度があります。

 

詳細条件は、こちらの富山県のサイトをご覧ください。

 

5. まとめ

メリットや魅力をたくさん紹介してきましたが、富山県は多くの雪が降ります。

 

雪が嫌いでなければ住みやすい地域ですが、雪のことは予め知っておきたいのと同時に、車社会でもあり、運転ができない方はライトレール周辺など住むエリアをしっかり検討する必要があります。

 

デメリットはその2点ぐらいで、上記で紹介した富山の魅力と天秤にかけてみてください。

 

ゆとりある土地と自然環境、生活費の安さ、意外に生活上の不便は少ないこと、子育て環境、仕事も多いことなど、富山県は魅力がたくさんあります。

 

Iターン・Uターンでの選択肢として富山県をぜひ検討してみてください。

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