家づくりコラム

2025.08.08

コラム建替え(新築)vs大規模リノベーション、どっちにする?補助金情報も

 

既存の家をお持ちの方であれば、建て替えにするか?それとも大規模リノベーションにするか?悩んでいる方も少なくないでしょう。それぞれのメリット・デメリットを紹介すると共に、どちらの方がいいか?の判断基準や、おすすめのケースまでわかりやすく解説。

 

今回は、既に持ち家がある方向けに、建て替えた方がいいのか?もしくは大規模リノベーションにした方がいいのか?それぞれのメリット・デメリットをご紹介するコラムとなっています。

 

さらに最新の補助金情報をもとに、来年度以降に家づくりを考えている方向けに、補助金活用などの観点も盛り込んで解説していきます。

 

どっちがいいのか、悩んでいる方だけでなく、持ち家自体をどうしていこうか?資産活用などの観点も少し交えてお伝えしていきます。

 

それでは、まず今回の記事の要点から見ていきましょう。

 

 

・建て替えのメリットは、基礎を含めてリフレッシュするため、工事後の耐久性の違いが出てくるため、さらに子ども・孫の世代まで資産として残すことを考えると建て替えがおすすめ

 

大規模リノベーションは、既存の家の雰囲気を残したい場合や、法規制で建て替えが難しい場合の選択肢としておすすめ

 

リノベーションでは、住宅の根幹的な部分である耐震・断熱といった性能面を高めるための設計・施工能力が必要で、特に耐震について新築並みを目指すと難易度が上がる

 

・資産としてどこまで持つモノにしたいか?の家族内の考え方が大きな分かれ道になる

 

・補助金は手厚い制度が多いため、新築でもリノベーションでも期待できますが、リノベーションの場合は3世代同居などの条件で補助金がアップするケースが多い

 

 

1. 新築とリノベーションそれぞれの特徴

新築とリノベーションの特徴

それでは、建て替えを想定した場合の、新築およびリノベーションそれぞれの特徴を紹介していきます。

 

1-1. 新築(建て替え)のメリット・デメリット

新築のメリット・デメリット

新築
メリット  

・安心感)基礎まで含めて新しくなることで、家としての安心感がリノベーションより高い

 

・床面積の変更)家全体の大きさの変更ができる

 

デメリット  

・資金面)入替リノベーションより高くなる

 ※大規模リノベーションとの金額差はそこまでない

 

・法的な側面)既存家屋と同じ大きさの家が建てられない可能性がある

 

・元の家の雰囲気などは残らない

 

 

新築のメリットは、基礎や構造躯体など大規模リノベーションでも、なかなか補強しにくい部分も関係なく、安心感がある住宅が担保されることです。

 

リノベーションに比べて工事後の耐久性の違いが出てくるため、さらに孫の世代まで資産としたい、といった長期間での資産性を考えると建て替えがおすすめです。

 

また、既存住宅から大幅に間取りの変更や、家自体の大きさを変更できる点は、リフォーム・リノベーションと大きく異なる点です。

 

昔ながらの富山の住宅はかなり大きな家が多いので、減築を考える方も少なくありません。

 

ただ、新築と大差のない金額がかかることも多いため、解体・新築という選択肢を取る方も多いのが現状です。

 

一方、新築という選択肢のデメリットは、場合によっては同じ大きさの家が建てられないケースがあることと、昔の家の面影を残しにくい点です。

 

昔は法規制がゆるく、問題なかった設計が、現在の法規制にあてはめるとダメになってしまうケースがあります(既存不適格と言います)。

 

その場合、家の大きさを小さくしたり、今建っている場所から少し移動させないといけない、といったことになる場合も。

 

また、リノベーションの場合、間取りや一部を再利用する観点から、どこか昔の家の面影が残りやすいですが、新築の場合はその点が難しいです。

 

一部の柱や部材を再利用するケースもありますので、できる限り面影を残したい場合は、配慮することは可能です。

 

1-2. 大規模リノベーションのメリット・デメリット

大規模リノベーションのメリット・デメリット

メリット     

・元の家の雰囲気、面影をできるだけ残しやすい

(サスティナブルな観点も)

 

・建ぺい率など、現在の法律では建て替えが難しい場合にも対応可

(確認申請など最低限の法規制チェックは考慮することになります)

 

・簡易的なリノベーションの場合)住むまでの時間が短くなる

 

・窓リノベーションに対する補助金が充実している

 

デメリット  

・安心感)大規模リノベーションでも基礎や構造躯体は、基本的にリフレッシュしないことから耐久性に懸念が出る場合もある

 

・床面積)家全体の大きさの変更ができない場合がある

 

・建替リノベーションの場合)仮住まいの費用も考慮に入れて考えよう

 

 

リノベーションのメリットは、なんと言っても元の家の雰囲気が残りやすいことです。

 

また、建て替えの解説で少し触れましたが、既存不適格に該当してしまう場合や、建て替えをしようにも法規定の問題で難しい場合はリノベーションという選択肢になります。

 

また、外壁や躯体まで補強するような大掛かりなリノベーションではなく、内装設備の入替工事であれば、比較的時間も短く工事をすることができます。

 

一方、大規模リノベーションのデメリットは、その根本的な家としての耐久性です。

 

もちろん耐震性や断熱性の補強も施しますが、基本的な躯体はできるかぎり残すことが多いです。

 

さらに、基礎に関しては補強も可能であるものの、根本的に入替することは難しい点がデメリットとなります。

 

20~30年しか住まない見込みや、法規制の関係から建て替えが難しい場合であれば、リノベーションという選択肢もよいでしょう。

 

2. 新築(建て替え)に向いている方

次世代へ繋ぐ資産価値の高い家

これらのメリット・デメリットを踏まえると、ズバリ新築に向いているケースは「資産として30年以上使い続けることを前提にしている場合」です。

 

建て替えのメリットは、基礎を含めてリフレッシュすることです。

 

耐震性や断熱性、さらには気密性といった今の新築に求められる住宅性能を一定以上に高めていくことを考えると、リノベーションでも「ほぼ新築」になるでしょう。

 

ご自身のお子さんや、さらには孫の世代まで資産として残すことを考えると、建て替えとして新築を選択する方がおすすめです。

 

3. 大規模リノベーションに向いている方

大規模リノベーションをおすすめする場合

 

大規模リノベーションに向いている方は、既存の家の雰囲気を残したい方、または法規制の問題から建て替えが難しい方です。

 

リノベーションであっても、家の一部をそのまま再利用することで、家の面影を残すことは可能です。

 

和室の床柱や欄間、梁といった部材をそのまま古民家として、おしゃれによみがらせる工事も人気です。

 

ただしリノベーションでは、住宅の根幹的な部分である耐震・断熱といった性能面を高めるための設計・施工能力が必要となってきます。

 

特に耐震について新築並みを目指すと難易度が上がり、新築や大規模リノベーションに慣れている業者でないと、そもそも対応できない領域です。

 

また、予算をできるだけ抑えることを目的にリノベーションを検討される方もいますが、どこまで修繕・入替をするか?選びながら予算の調整ができる点は、リフォーム・リノベーションのよいところでもあります。

 

4. 住宅補助金は新築・リノベーションいずれも適用可

新築・リノベどちらも住宅補助金あり

さて、新築・リノベーション両方に関係する内容として、補助金について簡単に見ていきましょう。

 

昨今、住宅向けの補助金は手厚い制度が多いため、新築でもリノベーションでも条件さえ合えば多額の補助金が期待できます

 

ただし、新築は比較的取得しやすいのですが、リノベーションの場合は耐震・断熱といった住宅性能向上を目的とした工事が条件となるのが基本です。

 

さらに、3世代同居などの条件で補助金がアップするケースが多いため、実家を大規模リノベーションする場合は、国・市町村などからの補助金が期待しやすいでしょう。

 

2025年の主な補助金制度は、以下のとおりです。

 

◆新築

・子育てグリーン住宅支援事業:最大160万円 / 戸

・ZEH住宅支援事業:55万円(ZEH)/ 90万円(ZEH+)  他

 

◆大規模リノベーション

・先進的窓リノベ:最大200万円

・令和7年度長期優良住宅化リノベーション推進事業:160万円  他

 

高岡市・南砺市・砺波市・黒部市など、自治体の中には3世代が同居することを前提に、新築やリノベーションの補助金が上乗せされる場合もあります。

 

5. まとめ

建て替えかリノベーションか、迷ったらYUIへ相談を

今回、ご紹介したようにそれぞれのメリット・デメリットだけでなく、法規制のチェックなども選択に与える影響は大きいです。

 

昨今、建築コストの増加などの影響もあり、リノベーションの問合せも増えており、幅広い選択肢を持って家づくりを検討していきましょう。

 

YUIでは新築注文住宅だけでなく、大規模リノベーションの実績もありますので、建て替えか?リノベーションか?で悩んでいる方もお気軽にご相談ください。

 

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