2025.12.12

メーカー別にキッチンダイニングの施工事例をピックアップして、そのキッチンの特徴やデザイン上の工夫等を解説していきます。クリナップ・パナソニック・LIXIL・ウッドワン・タカラスタンダードといった人気メーカーを採用した事例をピックアップ!
今回は、設備機器の中でも注目度の高いキッチンにフォーカスして、キッチンで抑えておくべきポイントを解説していきます。
YUIの施工事例からピックアップして、どこのメーカーのキッチン?そのメーカーの“推し”はなにか?
コーディネートのデザイン上の工夫等も交えながら、キッチンを紹介していきます。
それでは、順番に見ていきましょう。
1. ミニマムリッチに暮らす家|寺町モデル
出典:ミニマムリッチに暮らす家|寺町モデル
1つ目は、販売中のモデルハウスにある、クリナップの「セントロ」。
クリナップのキッチンの中では最上位グレードのモデルで、クリナップが昔から得意とするステンレスが特徴のキッチンです。
空間全体をシンプルかつナチュラルなテイストに仕上げている中に、無機質かつスタイリッシュさが出るステンレスカウンターを選択しています。
空間のアクセントとなると同時に、レンジフードの素材ともマッチする形となっています。
1-1. デザイン上のポイントはステンレスの上質な素材感
キッチン自体は、全体コーディネートのベースになっているホワイトですが、カウンターをステンレスにしています。
ホワイトの人造大理石でもコーディネートとしては及第点になるでしょう。
しかし、クリナップのステンレスカウンターは表面加工の技術が優れており、嫌味の無い上質な高級感を演出してくれます。
また、キッチンのグレードが高いこともあり、シンク形状に至るまでスクエア形状でスッキリとした納めになっている点も、全体コーディネートを崩さないためのこだわりとして組み込みました。
なお、こちらで紹介している寺町モデルハウスは購入可能となっており、気になった方は見学も可能です。
2. ホテルライクな日常のある家
出典:ホテルライクな日常のある家 | 株式会社 YUI
2つ目の事例で使われているキッチンは、パナソニックの「Lクラスキッチン」。
こちらも、パナソニックのキッチンシリーズでは最上位グレードにあたるモデルです。
パナソニックらしいポイントとしては、大きく2つあります。
1つはフロート型になっている点。
キッチン本体が少し浮いている(=フロート)ことで、空間全体を軽い印象に変えてくれます。
特にキッチン本体がブラックでスタイリッシュな雰囲気を出しているため、フロート型にすることで上質さを兼ね備えた空間に仕上がります。
最近のタイプでは、このフロートの寸法を抑えたタイプもあり、好みやコーディネートに合わせた選択ができるようになっています。
2-1.使い勝手とデザインの両立
パナソニック・Lクラスキッチンの2つ目のポイントは、使い勝手とデザインの両立。
普段、使うことが多いIHクッキングヒーターですが、パナソニックは3つのコンロが横並びになったものがあります。
ガスとIHの両方のタイプがありますが、IHが特におすすめです。
その理由は、カウンターとIHの段差がほとんどないこと。
一般的なIHは、コンロ本体とカウンターに段差があり、意外と汚れが詰まりやすかったり、皿などを跨いでおく時に、ちょっとしたストレスになりますが、トリプルワイドIHはその段差が最小限になっています。
カウンター全体もスッキリして見え、デザインと使い勝手が両立しているポイントと言えます。
3. 立ち止まって感じる心地よさ
出典:立ち止まって感じる心地よさ
3例目は、ウッドワンの「フレームキッチン」を使っている施工事例です。
ウッドワンは、無垢の床材や建具などで有名な建材メーカーですが、キッチンも販売しており、無垢材をふんだんに使ったおしゃれなキッチンも販売しています。
特にキッチンシリーズの中でも、フレームキッチンはふたつとない表情が美しい無垢と、ステンレスやアイアンを組み合わせたスタイリッシュ×ナチュラルなテイストが人気です。
その名のとおり、キッチン自体も箱形ではなく、フレームで構成されたオープンなスタイルのキッチンになっており、家具のような印象が強くなります。
3-1. 全体との調和を考える
通常のキッチンに比べて、異素材を組み合わせていることや、オープンな設計であることから、施工上の仕上げを整えないと残念なポイントが目立ちやすいキッチンでもあります。
例えば排水パイプや食洗機の電源の取り方、さらには収納カウンターなどの細かい部分を、設計・施工の段階で整えておかないと粗が目立つことも。
さらに、他のキッチンと比べて“個性的”であるが故に、普通のコーディネートと合わせていくとキッチンだけが“浮いて”しまうことにもなりかねません。
壁紙や床材だけでなく、照明の使い方、空間全体の見え方なども総合的に考えて、キッチンに合わせたコーディネートにするか、もしくはこのキッチンを入れても合うコーディネートの時に採用するか?設計・コーディネートが少し難しい側面があるキッチンと言えます。
4. プライベートテラス広がるモダンハウス
出典:プライベートテラス広がるモダンハウス - 富山市
4例目は、LIXILの「リシェル」です。
施工写真のようにホワイト×ブラックの、スタイリッシュなコーディネートでまとめた家に採用されていますが、リシェルはモダン・スタイリッシュな雰囲気の時に採用されることが多いです。
その大きな理由は、セラミックカウンター。
キッチンのカウンターと言えば、ホワイトの人造大理石もしくはステンレスを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、最近はブラックカウンター、素材も熱に強い素材であるセラミックが人気を博しています。
熱い鍋をそのまま置いても変色・変形するリスクが少なく、使い勝手としてもポイントが高いです。
4-1. 素材が持つ質感を活かす
画像引用:リシェル:ワークトップ - キッチンパーツ
コーディネートをしていく時、単純に色の組み合わせだけでなく、その素材が持つ「素材感」も非常に重要な要素になってきます。
セラミックカウンターは、黒でも複数のデザイン、そしてホワイトやグレーなど最近のシンプルコーディネートに合わせやすいカラーが揃っています。
それぞれ、艶や表面の細かい凹凸など、1つ1つ表情が異なっており、全体のコーディネートや好みに合わせて選ぶことができます。
キッチンの上位グレードにすると標準グレードとの差額も小さくありませんが、こういった毎日目に入る素材の違いを感じることができるでしょう。
5. 街中の白いデザイナーズハウス
出典:街中の白いデザイナーズハウス | 株式会社 YUI
5つ目の事例は、限られた敷地ながら白と淡いグレーを基調に、光と風を感じる暮らしを追求した家で、キッチンはタカラスタンダードのオフェリアを採用しています。
素材のホワイトが “映える” キッチンで、生活感を抑えながらも心地よい控えめで洗練された雰囲気を演出しています。
キッチンの面材はホワイトをベースに、天板も同系統の明るめカラーを選定することで、リビングダイニングと1つの空間でありながら、キッチンが主張しすぎない形で静かに主役となるよう配慮した設計です。
また、グレーのクロスや、淡いグレーの床材など周囲のインテリアとの調和も意識しており、住まい全体の落ち着きあるトーンを引き立てています。
5-1. 機能美を備えた選択
出典:タカラスタンダード
タカラスタンダードのオフェリアが備える数ある特徴の中で、特に人気ポイントを簡潔にご紹介します。
発色が美しい扉カラーは、全部で45色あり、傷・汚れなどに強い仕様で毎日使う家族にとってキレイが長続きするキッチンです。
また、オフェリアは扉だけでなく、内部仕様やパネル仕様にも配慮されており、散らかりがちなキッチンまわりを整理整頓しやすい設計になっています。
さらにタカラスタンダードは、マグネット対応のキッチンパネルもあり、後付けの小物整理もしやすい点が人気です。
デザインへのこだわりはもちろんですが、気にせず使っても美しさを長持ちさせたい方におすすめのキッチンと言えます。
6. まとめ
出典:広がる景色と暮らす家 | 株式会社 YUI
キッチンは、家族が集まり、日常の中心となる場所です。
そのため、デザインと機能性どちらも妥協せず選びたい設備でもあります。
今回紹介した各メーカーのキッチンには、それぞれの強みと個性があり、暮らし方や価値観によって最適解は異なります。
さらにキッチン本体だけでなく、LDK全体の調和も考えた設計と組み合わせて初めて、そのキッチンを一層引き立てることができます。
キッチン空間を含めたLDK全体の満足感にこだわりたい方は、ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。
YUIでは、インスタグラムでもキッチン空間の特集などをしていますので気になった方はチェックしてみて下さい。










